皆で良く考えよう
…結局、真美の仕切りで時間を決めているようです。
「ところで、新入りちゃんに夕方4時~1時間取られた訳で…どうする?」
「俺達は一緒に暮らしているから、夜中でもいいじゃん…真美?」
「…確かに。それじゃあ、私達23時貰いっと」
私はホワイトボードの23時に哲&真美と書き込んだ。
「あっ、あのぉ…23時55分から5分貰えませんか?」
会場の隅から声が上がって、私はその声を向く。
「ちいちゃん?えっと、どの時間のちいちゃんで欲しいの?」
声の主はちいちゃんで、パラレルでいろんな年にさせられているので、どの年齢で行きたいのか確認は必要だと思ったからだ。
「あの…中学3年生のバレンタイン…お母さん触れてないんです。だから…ちゃんと終わりにしたいんですが…」
ちいちゃんの発言を聞いて私は言葉を失くした。
確かに本来のちいちゃんの時間は…高校入学前の時間で強制的に止められている。
「ちいちゃんなりに終わらせたいのね?あの彼氏はいるの?」
「いりません。ゆうくんとの事を終わらせるには、バレンタインは避けれないと思うから」
確かにちいちゃんの服を見ると、中学校の制服を着ていて、高校生編になっていない。
「分かった。5分はちいちゃんにあげる。じゃあ、締めはちいちゃんでいいでしょう?リアル連載に戻るにはクロスロードは必須でしょう。私達のお母さんなら」
「すみません、真美さんも、哲さんも」
「いいって。次元が違っていても心配しているんだぜ」
「ありがとうございます」
私はちいちゃんの時間帯を書き込んだ。
「真美さん、私達…午後12時貰ってもいい?」
「りおちゃん達はランチタイムでいいの?」
「いいよね?リョウ?」
「りおがそれでいいなら」
オムニバスと何らかの連載でちょっとしか出ていない二人にはこの企画は貴重な訳で。
これを切っ掛けに時間を動かして欲しい見たいだ。
「私達の時間は夏休みで止まっているんで…とりあえず、パラレル扱いになるのかしら?」
「確実にそうでしょう。あの人に任せたら?」
私は12時にりお&リョウと書き込んだ。
「真美、私達忘れてない?」
「あぁ…あゆ…今年も…なの?」
メシマズな親友の存在を思い出した私は一応確認をするが、どうやら本気モードらしい。
「先生…何時がご希望ですか?」
「ああ、20時頃でいい。あゆ…俺は食べれるものがいいぞ。食べれるものが」
先生は何気なく本音を漏らしているけれども、その言葉はあゆの耳に届いたのかどうか?
「あの…哲先生、俺達朝の6時が欲しいんだけども…」
「まあくん…。あいに確認しなくてもいいのか?」
「大丈夫。あいちゃんは寝てるから。モーニングコールにモーニング…いてぇ!!」
まあくんの続きは何を言いたいのか分かるけど、その前にあいちゃんに殴られてしまった。
「もう、あいちゃんったら…照れ屋さん」
「勝手に言っていたら?あんた…バカでしょう?馬鹿よね?」
プンプン怒りながらあいちゃんは私の元にやってくる。
「真美先生、私14日の0時ね。よろしく」
「はいはい、本当にこの子は…了解」
相変わらずのあいちゃんだけども、何かを企んでいるらしいからそれは放置でいいだろう。
徐々に埋まっていくホワイトボード。後は…皆で頑張って貰おう。
「残りはお母さんに言っておいてね。スタートはあいちゃんでラストはちいちゃんだけは守ってね」
「えー」
「どうしよう…」
「マジ…ピンチ」
野太い声が聞こえたけど、グダグダなのが悪い。当日の予定が決まった私はさっさと帰り支度をするのだった。
大まかに決まったようです。詳細は…明かされるのか?どうなのか?
あの人は出るのか?出ないのか?
あきらの登場は?(こいつ、いつからこの扱いになっている?)