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Kind Light  作者: れの
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神成 プロローグ

 今日も、僕は生きている。

 微睡みながら、生きている。昼下がりにみる夢のように、何年か前のことをゆるゆる思い出しながら、水底を歩くように生きている。

 

 世の中には物語というものが溢れているけれど、むしろ物語でないものを、僕は知らない。何かを考え始めて、あるいは何かが始まって、考えて考えて、やがて答えに行き着く。または考えることをやめる。これも立派な物語だろう。全ては物語だ。

 今から僕が君に語る、長い、永い話も、そういう物語の中の一つということになる。

 先に、君に言っておかなきゃいけないことがいくつかあるんだ。


 これは、ただの僕の失敗談であるということ。

 勇者が仲間に恵まれ、結局は悪を滅ぼして終わる現実はないし、突如として超能力的潜在力が目を覚まし、僕がこの世を救うわけでもない。僕が人間としてこの世に存在し、誰かと関わって生きている以上は、この話は失敗談としてあり続けるのだ。

 ひとまず、そういうお話。

 むしろ僕は、この話を聞いた君のような人に、もう思い切りぶん殴られても仕方がないレベルの大失敗を、やってしまった。


 ……てへ。


 まあこのように、これっぽっちだって後悔はしてないけどね。何だお前はと言われるかもしれないけど、その通り、ホント何なんだろう、僕は。

 あれだけの大失敗を犯しておいて、よくもまあ平気でいられるよなぁ。我ながら感心する。

 ともかく君は、くれぐれもそんな苛々と闘いながら、頑張って聞いて欲しい。この話は、もしかしたら君の人生に役立つかも知れないじゃないか。いや……出来れば役立つような場面は来ないで欲しいけど。


 ここで、二つ目の忠告だ。


 現実とは、君が思うほど安全とは限らない。


 君が今まで信仰してきた現実を、捨てて欲しい。僕はまだ、幽霊とかいうものを見たことはないけれど、もしかしたらいるんじゃないだろうか。いや、いないかも。とにかく、現実というものは魔法も超能力もなくて、結局はつまらないものだ。魔法とか超能力はフィクションだ……とかいう固定観念は、捨ててくれ。勿論、僕は魔法や超能力について語るわけではないけれど、少なくとも見た目は似たようなものを語ることにはなるだろう。君が思うその現実は、フィクションだ。そう思ってくれ。だって本当は、君が思う現実には無いものが、有り得ないと定義されているものが、存在するんだから。


 分かってくれては……いないのかな。まあ、まだ何も話してないんだから、いったい何の話かと思ってしまうか。そりゃそうだよな。じゃあ、今から話す話が一区切りついたら、またこのプロローグのプロローグを読み返して欲しい。そうすれば、理解してもらえると思うんだ。

 プロローグのプロローグとは何かって?

 その通り。これから僕は、長い、永い話の序章を語ろうとしている。もうこの時点で飽き飽きしているとは思うが、諦めてくれ。どんな物語にも序章はある。序章の無い物語は存在しないから。


 これから話す序章の序章は、とある女の子と僕との出会いを語る。どうやって彼女と僕が知り合ったかってことだ。僕の人生を、現実を、そして存在を変えた揺るぎなく絶対的な存在と、最初から最後まで間抜けを通した僕との出会いを。

 まさにそれは、電撃的だった。


 さあ、語ろう。僕らの物語を。あらかた注意事項は言い終えた。

 あの日──僕が高校に入ってから数ヶ月が経ち、だいぶその生活にも慣れたであろう六月も半ば。


 僕はあの日、一匹の光と出会った。

 これは、あたしが中学の時に書いた小説のリメイク版です。そして、今まで書いてきた小説の中で一番気に入っているものでもあります。

 あたしはネットで「君津琅」というネームを使っていたりするのですが、その理由は、この小説のヒロイン的存在な彼女が一番気に入っているからです。決して、あたしに似ているわけではありませんが……


 央樹君は、格好いい主人公ではないし、何もかもが上手く行かない時もあるんです。そういう話なんです。


 ジャンルにファンタジーとはありますが、キーワードに超能力とはありますが、どちらもちょっと違うんです。超能力のお話はいっぱいあるけれど、この話に出てくる超能力によく似たものが元になっているんだよ、という設定です。

 あんまりファンタジックでもないですしね。


 そんな、長い、永い話の序章の序章でした。それではお次は、序章の本編を頑張って書きますね。


 読むにつれて、ああこういう話なのかと分かっていただけると思いますので、末永く応援していただければ幸いです。

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