第0話
「君はなぜ異端児が生まれるんだと思う?」
私はまだわからなかったんだ。だから私は真実が知りたくなったんだ。彼らの事を、そして自分自身のことを・・・。
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この世界には人間としては扱われない人たちがいる。その人たちは異端児と呼ばれている。なぜ異端児と呼ばれているのか?それは人とは違うから。見た目が違うというわけではないのだけれどその人たちは普通の人より数倍運動能力が良かったりと人よりも優れている人たちなのである。見分けるためには、腕に番号とマークのような刺青が入っているのが目印。そしてその者たちは皆若く、子どもばかりである。異端児は皆永くは生きられないかららしい。このようなことからこの若者達は異端児と呼ばれている。だが、誰もが異端児の真実を知らない。みんな噂でしかないのだ。
異端児と呼ばれていながらも彼らは人々とともに世界を共存してきた。ある事件が起こるまでは。異端児が人を殺した事件。それがきっかけのように異端児は人を襲うようになっていった。そして異端児は人から恐れられるようになっていった。もう共存など出来はしない。人は皆異端児を追いやり、そのため異端児も人を憎む者が増えていったからだ。それからずっと人と異端児のいがみ合いが始まっていった。