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初恋の色  作者: ふろっぐ
2/12

episode1 優 〜東中の王子様〜

中野山高校、1年4組。

私は今、そのクラスにいる。

今までとは全然違った、キレイな教室に、机、椅子。

空も晴れわたって、絶好の入学式日和!

…なんだけど!!

やたら周りが騒がしい。

このクラスの人も、友達がいるのか、遊びに来ている他のクラスの人も、なぜかみんな落ち着きがない。


「優! おはよっ。同じクラスになれたね」

「あぁ、おはよ、麗奈」

中学のときの友達、「河瀬 麗奈」が、嬉しそうな顔をして、教室に入って来た。

「ねぇ、麗奈。なんでそんな嬉しそうなわけ? なんかあったの?」

席に着いてもまだなおニコニコしている麗奈。なんか変…。

「だって!! このクラス最高じゃん。優がいるし」

え? 私がいるからなの?

「それに、なんといっても、あの、桜庭くんがいるんだよー? もう、超ラッキーっ!」

なんだ、私がいるからじゃないんだ…って、そうじゃないでしょ。

「桜庭くん? 誰それ? 麗奈の知り合い?」

「えっ!? 優、桜庭くん知らないの!?」

…はい、知りません。うちの中学にいなかったし、そんな名前の人。

「東中学の、王子様だよっ。もう、超かっこいいの!! 練習試合とかで、東中行ったときとかに見たんだけど」

王子様ぁ? 誰だよ、わけわかんない。

東中は、私の中学、西中に、わりと近い中学だけど、そんなの聞いたことないし…。

「もう、優はそういうのに、ほんとうといよね。たぶん、このクラスの人のほとんどが、知ってるんじゃないってくらいなんだけど。肝心の本人は、まだ来てないけどね」

うといって言われてもなぁ。

ていうか、だからみんな落ち着きなかったのか。その桜庭くんとやらのせいで。

でも、どんな人なんだろ? そんな有名になるくらいだし、そうとうかっこいいんでしょうけど。

「あ、ほらっ。桜庭くん来たよ!」

麗奈がそう言ったと同時に、教室の空気が変わった。

そしてその桜庭くんは、教室に入って来て、なんと、私のとなりに座った。






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