第十話 時を超越した愛と猫の祝福
セフィラは、イゼルの求婚を静かに、そして力強く受け入れた。彼女は、「時を超えて、この変わらぬ愛を貫いてくれて、ありがとう」と告げ、イゼルと深く抱擁した。
その決定的な瞬間、長く美しい尻尾を持つミケラは二人の頭上で勝利の凱歌とも呼ぶべき鳴き声を上げた。ミケラは、セフィラの孤独な魂と、イゼルの純粋な愛を全て知り尽くす、愛のキューピッドとしての重要な役割をここに完遂したのである。
セフィラとイゼルは、時間と寿命の差という避けられない壁を乗り越え、ここに結ばれた。セフィラは、短い命の全てを燃焼させながら、イゼルという永遠の愛という絶対的な価値を手に入れた。
イゼルは、セフィラと共に人間の短命な生活を厳かに送り、時間の流れがもたらす切実な喜びと、避けがたい悲しみを身をもって体験した。彼は、セフィラの短い一瞬の輝きを、宇宙的価値として深く愛した。
セフィラの寿命が尽きる時、イゼルは、彼女の隣で深い眠りにつくことを決意した。そして、数十年後に覚醒し、セフィラの記憶と、その高潔な剣の物語を、二人の子孫に永遠に語り継ぐことを誓った。
ミケラは、二人の愛の証人として、イゼルと共にセフィラの記憶と温もりを悠久の時にわたって守り続ける。
二人は、運命のすれ違いとタイムリープという時の異変を克服し、永遠の愛という最高の目標を手中に収めた。セフィラの騎士としての誓いは、イゼルの永遠の森において、時を超えて、不朽の物語として語り継がれていくのであった。




