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第8話: 炎の神との最終決戦

1. 炎の神の目覚め

黒焔の城の崩壊から数日後、カズマ・ヒノカミ、リリア・ブレイズ、そして新たに共闘を決めたミラは、聖なる湖のほとりに立っていた。インフェルノ・ガトリングに宿る「炎の神」の復活を阻止するため、最後の戦いに挑む準備を整える。

カズマはガトリングを握り、いつもの軽口で場を和ませる。「なぁ、炎の神ってどんな奴だ? でっかい焼き鳥くらいなら、俺の火球で一発だろ!」

リリアはため息をつきつつ、笑う。「アンタ、ほんと学習しないな。けど……そのバカ火力が頼りだよ、カズマ」

ミラは鋭い目でカズマを見つめ、静かに言う。「カズマ、お前のガトリングは神の器だ。だが、その代償はお前の命。覚悟はできてるか?」

カズマはニヤリと返す。「命? ハハ、燃やし尽くす前に使い切るぜ!」

その時、湖の中心が赤く輝き、巨大な炎の柱が天を突く。炎の神フレイガルドの幻影が現れ、轟く声が響く。「我が復活の時だ! カズマ、汝の魂を我に捧げ、全てを灰にせよ!」

カズマのガトリングが暴走し始め、彼の体に激痛が走る。「ぐっ……またこの声かよ! うるせえ、俺のガトリングは俺のモンだ!」


2. 三人の共闘

炎の神の出現と共に、湖畔は灼熱の戦場と化す。フレイガルドの炎は空を焼き、地面を溶かし、カズマたちを圧倒する。だが、カズマはガトリングを構え、叫ぶ。

「マシンガンファイアボール、テラフレア・ストーム!」

火球の嵐が神の炎と激突するが、フレイガルドは嘲笑う。「愚かな人間よ、汝の炎は我の一部にすぎん!」

カズマの火球が吸収され、逆にフレイガルドの炎が強まる。カズマは膝をつき、血を吐く。「くそっ……こいつ、俺の火球食いやがった!?」

リリアが炎の剣を振り、フレイガルドの炎を切り裂く。「カズマ、諦めるな! アンタの炎は神なんかに負けない!」

ミラも短剣を光らせ、魔力を込めた刃で神の結界を攻撃。「カズマ、ガトリングの制御を私に任せろ! お前の命を繋ぐ!」

ミラはかつて炎の神に滅ぼされた村の秘術を使い、ガトリングの暴走を一時的に抑える。カズマは息を整え、立ち上がる。「ハハ、チビ、いい仕事するじゃん! リリア、ミラ、行くぞ! 三人で神様ぶっ倒す!」


3. ガトリングの真実とカズマの覚悟

戦闘は激化。フレイガルドの炎が三人を包み込むが、リリアの剣とミラの秘術がカズマを援護。カズマはガトリングに全魔力を注ぎ、新たな技を放つ。

「マシンガンファイアボール、ディバイン・ノヴァ!」

ガトリングから放たれた炎は、聖なる湖のオーブの力を融合させ、純白の光を帯びる。フレイガルドの結界を突き破り、神の核に直撃。だが、その代償にカズマの体は限界を超え、意識が薄れる。

「カズマ! やめろ、死ぬぞ!」 リリアが叫ぶが、カズマは笑う。

「ハハ……リリア、ミラ、悪いな。俺、ちょっと無双しすぎたみたいだ……けど、こいつは俺が終わらせる!」

その時、ガトリングから炎の神の声が響く。「カズマ、汝の魂は我のものだ!」

だが、カズマは叫び返す。「ふざけんな! 俺の魂は、仲間と焼き肉食うためにあるんだよ!」

ミラが秘術を強化し、ガトリングの制御を補助。リリアが剣に全魔力を込め、フレイガルドの核を突く。「カズマ、今だ! 撃て!」

「くらえ! エターナル・インフェルノ・ファイナル!」

ガトリングから放たれた究極の火球が、フレイガルドを飲み込み、湖畔を白い光で包む。神の咆哮が消え、静寂が訪れる。


4. 戦いの果て

フレイガルドは消滅したが、カズマは倒れ、ガトリングは光を失う。リリアとミラが駆け寄り、カズマを抱き上げる。

「カズマ! 起きろ、バカ! 焼き肉パーティーまだだろ!」 リリアの声は涙に濡れている。

ミラも目を潤ませ、呟く。「お前……本当に神を倒したのか……」

カズマは薄く目を開け、ニヤリと笑う。「ハハ……神様、焼き尽くしたぜ……けど、ちょっと疲れた。リリア、ミラ……焼き肉、頼むな……」

その瞬間、ガトリングが砕け散り、聖なる湖のオーブが光を放つ。カズマの体に光が流れ込み、彼の命を繋ぎ止める。ミラが驚く。「オーブが……カズマを救った?」

リリアはカズマを抱きしめ、泣き笑う。「バカ……無双すぎるだろ、アンタ」


5. 新たな旅立ち

数週間後、ルナリスの街でカズマ、リリア、ミラは酒場で焼き肉パーティーを開いていた。ガトリングは失われたが、カズマの炎魔法は健在。ミラが新たな短剣を手に、笑う。「カズマ、お前、武器なくても無双できるだろ?」

「ハハ、そりゃ俺の火球魂が燃えてるからな!」

リリアはカズマの隣で、静かに言う。「カズマ、ありがとう。父さんを止め、神を倒して……アンタ、ほんと私の英雄だよ」

カズマは照れくさそうに頭を掻く。「英雄とかいいから、焼き肉追加な!」

だが、遠くの地で新たな闇が蠢く。魔王の残滓が復活を企み、ミラの村の秘術が新たな謎を秘めていた。カズマは拳を握り、笑う。

「次は何だ? 魔王の残党? 別の神? なんでも燃やしてやるぜ!」

三人は新たな冒険へ向けて立ち上がる。炎の物語は、まだ終わらない――。


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