1.Fire
第一章: 転生したらチート武器がデフォだった件
カズマが目を開けると、そこは見知らぬ森だった。目の前には、キラキラと輝くステータスウィンドウ。どうやら彼は、トラックに轢かれて死に、異世界に転生したらしい。しかも、転生ボーナスとして与えられたのは、規格外の魔法武器『インフェルノ・ガトリング』だった。
「マジかよ……これ、めっちゃかっこいいじゃん!」
ステータスを確認すると、彼の魔法適性は「炎属性:∞」。要するに、火の魔法ならなんでもあり。しかも、インフェルノ・ガトリングは魔力を弾丸に変換し、連射速度はカズマの気分次第で無限にスケールするぶっ壊れ性能。試しに撃ってみると、森の一角が一瞬で炭になった。
「うわっ、やりすぎた! でも、気持ちいい!」
その日から、カズマの無双劇が始まった。ゴブリン? 一掃。ドラゴン? 焼き鳥。魔王軍の精鋭? ただの的。彼の火球は、どんな敵も一瞬で蒸発させる。だが、カズマには一つだけ悩みがあった。
「なんで俺、仲間ができないんだよ!?」
そう、彼の火力が高すぎて、誰も近づきたがらないのだ。味方すら「危ねえからあいつには関わるな」と敬遠。しまいには、冒険者ギルドから「街中でガトリング撃つな」とお達しが出る始末。
第二章: 最強の炎使い、仲間(?)を得る
そんなある日、カズマは一人の少女と出会う。銀髪に紅の瞳、まるで炎のような気性を秘めた剣士、リリア・ブレイズ。彼女はこう言い放った。
「アンタの火力、気に入った! 私の剣と合わせて、最強のコンビになろうぜ!」
リリアは、炎の魔法を纏った剣で戦う剣豪。カズマの火球と彼女の剣技は、まさに相性抜群。二人で挑んだダンジョンでは、ボスモンスターを30秒で撃破。カズマのガトリングが敵を薙ぎ払い、リリアが残りを切り刻む。戦場はまるで炎のダンスフロアだ。
だが、リリアには秘密があった。彼女は魔王の娘だったのだ。しかも、父親である魔王を倒すためにカズマを利用しようとしていた――。
「カズマ、アンタなら魔王すら焼き尽くせるよね?」
カズマはニヤリと笑う。「魔王? ただの薪だろ。まとめて燃やしてやるよ!」
物語の展開(予定)
カズマとリリアのコンビは、魔王軍を次々と蹴散らし、異世界の頂点を目指す。だが、インフェルノ・ガトリングの真の力は、カズマ自身も知らない秘密を秘めていた。それは、撃つたびに彼の寿命を削る呪われた武器だったのだ――。
果たして、カズマは無双の果てに何を見つけるのか? 仲間との絆か、燃え尽きた灰か。それとも、炎の先に新たな世界を切り開くのか?
「燃やせ、燃やせ、全部燃やせ! 俺のマシンガンファイアボールは、運命すら撃ち抜くぜ!」