第48話 斎木の名誉回復
「リオンのダンジョン配信、静岡編、最高潮！ チーム『スターライト』、マギテックの闇を暴いた勢いで、ミリアちゃんのブロンズ級昇格試験に挑むよ！ 斎木さんの名誉も回復！ 視聴者のみんな、応援よろしくね！」
ドローンが日本平ダンジョン三階の広場を映す。
ヒカリゴケが淡く光る中、冒険者ギルドの試験会場が設営され、保守派と市民が見守る。
僕リオン、ミリア、マナミはアダマンタイトの軽鎧をまとい、マジック・バッグを肩に気合満点。
サキとブルーファング、ルミナスの小野田さんらが応援に駆けつける。
視聴者コメントがメガネ型端末に流れ込む。
『スターライト、ミリアちゃん、ブロンズ級キター！』
『ミリアちゃん、絶対合格！』
『リオンちゃん、シルバー級の輝き！』
ミリアが最新型のミスリウム・ソードを構え、アンバーの瞳に決意を宿す。
「リオンさん、兄の名誉が戻った今、ブロンズ級を取って、スターライトで新たな伝説を作る！」
「ミリアちゃん、斎木さんの魂、絶対に輝かせるよ！ マナミ、ポーション準備、OK？」
「お兄ちゃん、ポーターのマジック・バッグ、ポーション満タン！ ミリアちゃんの応援、ガンガンいくよ！」
山田マリコが猫耳を揺らし、試験のルールを説明する。
「ミリアちゃん、ブロンズ級昇格試験ね。三階のブラック・マウスとハイシープの群れを、スターライトのサポート付きで討伐。時間制限は二十分。準備いい？」
「マリコさん、準備バッチリ！ 視聴者のみんな、スターライトがミリアちゃんのブロンズ級を後押しするよ！」
ミリアが試験会場に踏み出す。僕とマナミが後方支援に回り、ドローンが戦場を映す。
ブラック・マウスとハイシープの群れが現れ、咆哮を上げる。
ミリアがファイアボルトを剣に纏わせ、突進。
「ファイアボルト、炸裂！ 兄の剣技、負けない！」
炎の剣がブラック・マウスの群れを焼き、僕がショートソードで援護。
マナミが火炎瓶を投げ、ハイシープを牽制。ミリアがサンダーボルトを放ち、雷撃で群れを麻痺させる。
「サンダーボルト、くらえ！ ブロンズ級、掴む！」
僕が剣技でブラック・マウスを一匹だけ仕留める。
スターライトの連携とミリアが魔法剣で、つぎつぎと群れを全滅させる。
最後は戦利品をマジック・バッグに収納して完了だ。
コメントが『ミリアちゃん、魔法剣最強！』で埋まる。
「みんな、スターライト、ミリアちゃんの試験バッチリ！ ブロンズ級、すぐそこだ！」
「ミリアちゃん、完璧な討伐！ ブロンズ級昇格、おめでとう！ スターライト、ナイスサポート！」
試験終了後、マリコが戦場に駆け寄り、笑顔で合格を宣言した。
ミリアがミスリウム・ソードを握り、涙を流す。
「リオンさん、マナミちゃん、兄の魂、私が継いだよ……！ ブロンズ級、ありがとう！」
リオンとマナミがミリアに駆け寄り、抱き合う。サキが拍手を送り、小野田さんが頷く。
「ミリア、斎木直樹の妹にふさわしい戦いだった。冒険者なら誰でも誇りに思うぞ」
ギルド静岡支部に戻り、斎木直樹の名誉回復セレモニーが開催される。
保守派の幹部が登壇し、斎木がマギテックの闇を暴こうとした正義を讃える。
市民が拍手を送り、視聴者コメントが『斎木さん、永遠に！』で溢れる。
僕リオンが配信で締める。
「視聴者のみんな、応援ありがとう！ ミリアちゃんのブロンズ級、斎木さんの名誉、スターライトで掴んだよ！ 次は新たなダンジョンへ！」
セレモニー後、スターライトとブルーファングはギルドの屋上で果実ジュースを手に語らう。
ミリアが葉桜を見上げ、微笑む。
「兄の想い、静岡の空に届いたね。リオンさん、マナミちゃん、これからも一緒に冒険して！」
マナミがマジック・バッグを掲げ、笑う。
「お兄ちゃん、ミリアちゃん、ポーターのバッグ、次もフル装備！ 新しい冒険、楽しみ！」
サキが僕に肩を叩く。
「リオン、スターライトとブルーファングで、もっとでかい伝説作ろう！」
僕がシルバーホワイトの髪をなびかせ、スカイブルーの瞳で仲間を見回し、拳を握る。
「みんな、斎木さんの名誉、ミリアちゃんのブロンズ級、最高の勝利！ スターライト、次なるダンジョンで輝くよ！」
静岡の春の夜空が、スターライトの新たな旅立ちを祝福しているようだった。
