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朝顔昼顔
坂道の途中にある食堂には、壁面に朝顔を這わせた網がある。そこの朝顔はもう葉が枯れて、花も咲かなくなった。
朝は、涼しいというよりも寒いくらいだ。
だけど、ガードレールのところにある紫色の昼顔は、いまだに咲いている。日によっては十個近く咲いているときもある。
奴と一緒に帰るのは、日が暮れるのも早くなったのでうっすらくらい時間だ。
今は花もしぼんでわかんないけど、このあたりのガードレールには紫色の昼顔がまだ咲いてるんだよ。
そう教えると、明日見てみるよ。きっときれいなんだろうねって、あたしの顔を見ながら答えた。
うん、きれいだよって返事をしながら、近くに灯りがなくて、ちょっと暗くて、よかったと思った。




