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日常のツナ  作者: ツナのともだち
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スーツケース   

 中学一年の四月の終わりにオリエンテーション合宿に行った。オリエンテーションとは名ばかりで、勉強合宿だった。 


 初日、制服から私服に着替えようとしたら、部屋の女が慌て出した。鍵がない、スーツケースの鍵がないと騒ぎ出す。鍵をかけて、その鍵がなくなったらしい。別の女が担任に連絡をしたら、担任が部屋に来た。


 廊下でスーツケースを相手に三人のセンセーが開け方を研究している。鍵のない女は家に電話をしたようだが、どうにもならないようだ。


 一人が鍵のある部分を何度もずらしている。すると、スーツケースが開いた。あまりいいスーツケースではないから開いたよ、そう言って笑っている。


 開いてよかったんだけど、でも、それで開いたら、鍵の意味がないような気がしたが、さすがにそれは、まだ四月の終わりだし、言えなかった。


 今、同じことが起こったら、絶対言うよ。

 カギ、意味ないじゃん。

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