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日常のツナ  作者: ツナのともだち
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ツナの後悔

 ツナは後悔をした。


 クラブで遅くなったから、いつもの調子でつい、家まで送ってよ、そう言ってしまった。

 奴は、オーケー、といつものように答えてくれた。


 引っ越ししたんだった。


 以前は、学校と奴の家の間にあたしの家があったから、クラブで遅くなったときは奴に送ってもらった。中学に入学してからだから、もう三年も経つ。二人で帰っても、周りの友達は気にしてない素振りだったし、あたしも気にしなかった。奴もあんまり気にしていない感じがした。まあ、中一からの習慣だから、周りも自分たちも意識しなかったんだろう。


 でも、引っ越ししたのに、いつもの調子で言ってしまった。新しい家は、駅に出て、電車に乗らないと帰れない。奴はあたしが引っ越ししたのを知っているはずだが。

『家まで送る』とは、奴があたしと駅に行き、電車に乗ってあたしを家まで送るということがわかっているのだろうか。

 そしたら、奴は、また電車に乗って、駅に戻り、自宅に帰ることになる。

 電車賃かかるぞ?

 まじか?


 言ったあたしが悪いとは思うが、おまえ、引っ越してるじゃん、そこまで送るのは無理じゃね? ぐらい、言って欲しかったよ。



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