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空白の時間(50代おっさんが学園モノを書きたい理由)

 いい歳こいたおっさんが何で「学園ラブコメ」を書こうとしているのか?


 まぁ根底にあるのが「うる星やつら」というのが大きいですが、私が今まで歩んできた人生の中で学生時代……特に高校時代が『空白(からっぽ)』で、最も無駄に使った今も後悔している時期……というのが一番の理由だと思います。


 私、高卒なんですが……中学時代はそこそこ頭が良かったんですよ。定期テストでは必ず上位に名前が入っていましたし、授業も楽しかったです。

 高校は県内では有名な進学校に入りました。受験勉強もまぁ特に苦労することはなかったです。でも当時は……



 何も考えていなかったんですよ……自分のこと。



 私には兄がいました。当時、私が入る高校をすでに卒業……県内にある国立大学に通っていました。実はそれまでの人生というのは、兄が引いたレールを何の疑問も持たずになぞっていただけだったのです。ちなみに中学時代に好きだった落語やアニメも兄の影響です。


 高校受験に合格し、家族でお祝いをしてくれたとき開口一番、私は父から


「いいか、ウチは貧乏だから私立(大学)には行かせん! オマエは○大(兄の通う大学)しか行くところはない!」


 と言われました。


 まぁ貧乏なのはわかっているし、兄が通った道をなぞるだけ……



 ――あれ?



 オレには人生の選択肢がないの? そもそもオレは将来、何がしたいんだ? ていうか、何でオレは兄のモノマネやってんだ? オレに意思はないの?


 次々と疑問が湧いてきた瞬間、全てのことに「やる気」を失ってしまいました。


 それに加えて進学校の授業は「予習」が必須でした。私は中学時代、授業に全力集中するスタイルだったので家で復習するという習慣がほとんどなく、予習なんてその概念すらありません……家では大好きなアニメばかり見ている日々でした。

 なので高校の授業には付いて行けず、みるみるうちに成績は下がり、気がついたら赤点の常連……卒業ムリじゃね? ってレベルまで落ちてしまいました。

 おまけに2年の文理選択でも、大学の工学部に進んだ兄に(なら)って「男だらけ」の理系を選択してしまい……共学なのに2年間、同世代の女子とは口をきかない生活が続きました。本当は文系がよかったのですが、自分の意思がありません。


 そんなワケで、私の高校生活=空白でした。高校時代の思い出はほぼ皆無です。なので、このとき失われた『空白の時間』を取り戻したくて、私は高校生を主人公にした物語を書きたいのかも知れません。

ここまで読んで、しかも昔話にまでお付き合いいただき本当に申し訳ない。

次回は初めて書いた作品(処女作)についての話です。

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