君、どこ出身?
「おはよーう」
海斗は目を擦りながら起きる
「おはよう、今日から学校だね。もうすぐ先生が来るからそれまでに身支度をしときな。朝ごはん作っておいたから。」
そこには沢山の和食があった。
「シェリー和食作れるの?」
「まぁ少しくらいは」
「いただきます」
もぐもぐ
「うまい...」
涙が止まらない懐かしい味がした
「少しでも現世界を忘れないようにな」
シェリーも海斗を転生させてしまったことを後悔しているように見えた
ドンドン
「おはようございます。学長のネロ・スミスです。ネロ・カルミス様をお迎えに参りました。」
学長ネロ・スミス!?シェリーと目が合う、海斗はなんで同じ名前なんだと疑問を持つ顔をしていた。
シェリーはすかさず机の下に隠れた
「ど、どうぞお入り下さい。」
ガチャ
「お初にお目にかかります。ネロニア学園学長ネロ・スミスです。」
「よ、よろしくお願いします。」
海斗は深くお辞儀をする。
「では、早速参りましょう、カルミス様は2年C組です。」
寮をでて校内に入るとすぐだった
「ここが2年C組です。」
トントン
ガー
教室内は至って普通の想像通りの学校だった。
ゴホン
教壇に立ち学長が大きな咳をする
「えーみなさん先日から聞いていると思いますが転校生のネロ・カルミス君です。これからよろしくしてやってください。カルミス君からも自己紹介お願いします。」
海斗にとっての初転校が異世界なんて緊張しないわけなかった
「幕...ちが...ネロ・カルミス、17です。魔法とかの知識は浅いですが皆さんと仲良くしたいです、よ、よろしくお願いします。」
パチパチパチ
「学長と同じ苗字?えっ結構イケメン、魔法の知識ないならこの学校これないっしょ、どこ出身だろう?」
クラス内がざわめき始めた
ドンドン
「静かに!ではカルミス君はあちらの席に」
海斗は後ろから3番目左から2番目の席に案内された。
「よろしくな!俺の名前はヤン・ポイトよろしくな!」
「よろしく」
隣の席のヤンはやんちゃそうな短髪の男だった。
「えーこれで今日の朝HRを終わりにする。日直よろしく」
「起立、礼」
この辺は現世と同じなんだな海斗は感心した
「ネロ!昼行こうぜ!」
ヤンは相変わらずの元気だ
「学食どこにあるんだ?」
「着いてこい!」
食堂に着くと沢山の生徒でいっぱいだった。
「ここはバイキング方式だからできるだけ沢山食べた方が得だぞ」
「へー珍しいな」
海斗は日本との違いに驚いた
「そうか?この辺の学校は基本バイキングだけどなーそういえばさ、ネロはどこ出身なの?」
まずいとこを突かれた
「えーっとジャペンってとこ結構東の国で知ってるか分からないけど」
海斗は苦し紛れの嘘をついた
「ふーん、今度連れてってよ!結構面白そう!」
「い、いいよ」
嘘がバレるのも時間の問題か
「ネロ学長、あの転校生とはどのような関係なのですか?」
ネロニア学園生徒会長が聞く
「うーんそうだな、孫かな?」
学長は笑いながらそう答えた。
キャラクタープロフィール
ネロ・スミス
年齢73歳
12月14日生まれ
身長180cm
性別男性
名門ネロニア学園の152代目学園長、赤と白のネロニア学園の制服を着ていて長い白髪と長い髭が特徴。
海斗のことを孫と呼んでいる。
まだまだ謎が多い人物。
ヤン・ポイト
年齢17歳
8月1日 生まれ
身長183cm
性別男性
ネロニア学園の生徒で2年C組にいる。教師の間では問題児とされていてヤンチャな性格だが正義感が強い。
金髪の短髪で耳にピアスをつけている。目線が鋭く女子の間でネロニアのナイフと呼ばれているのが実は悩み。初対面の人と仲良くするのが得意で社交的な一面もある。