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生贄?逆手にとって見せましょう。  作者: 夜瀬 月
第1章
2/2

1

憎いほどに太陽が輝く朝。


私は最低限の荷物を持って、王城の出口まで歩いて行った。


後ろには、数多くの兵士と、我国__オードリシュ王国の国王が着いてきている。


何故こんなことになっているのか?


それは、1日前に遡らなければならない____。



✄✄✄✄✄✄✄✄✄✄✄✄✄1日前✄✄✄✄✄✄✄✄✄✄✄✄✄✄


「フィオナ様、国王陛下がお呼びです」


「へ?私?」


突然私室に入ってきたメイドは、想像していなかった言葉を発した。


国王陛下が私を呼んでいる?公の場にも嫌がって出さず、私と長らく話していない父が?


「どういう用件なの?」


「私も知りません。陛下は呼んでこい、としか仰りませんでした」


「あぁ、そう。…わかった、今行く」


メイドは頭を軽く下げて、私の私室をそそくさと出ていった。


ぱたん、と読んでいた本を閉じて、溜め息を吐く。


…一体、どういう風の吹き回しだろうか。私を国の恥だと、5歳の頃から王城の奥深くに閉じ込めていたくせに、今更呼び出し?


やっと外に出してくれるとか?いや、まさか。私はもう19歳。若い姫として出すのはあまりに不自然だ。


「わからない…。行くしかないか」


またも大きな溜め息を吐いて、私は私室を出た。




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