プロローグ
初めての書いてみました!
読みづらいなどありましたら教えてもらえると嬉しいです。
「しにたく……ない」赤い水面が、月明かりに照らされる。
「やりたいこと……まだ……あるのに」
意識が薄れてゆく中最後に見たのは俯く赤髪の女性だった。
ーー数時間前
退屈な一年が終わり曇っていた空から光が射し始めた。賑やかな教室の中俺はため息をつく。
クラスメイト達の会話が俺にはまぶしく聞こえる。
伏せている俺に「かずくん、一緒に帰ろ。」そこに立っていたのは幼馴染の結鳴。
「わかった、すぐ準備する」教室を出た。
涼しい風が吹く、道には俺たち以外の声は聞こえない。
話している途中で何かを思い出した結鳴は「ごめん、かずくん! 買い物頼まれてたの忘れてた! 」
いつものように抜けている結鳴は俺を置いて行こうとしたが
「俺も手伝ってやるよ。家に帰ってもやることないしな」
結鳴は物珍しそうに俺を見ていた。それもそうだ。こんなこと言わないしな。
時間が過ぎ、空も明かりを失い肌寒く感じる。
俺は結鳴を家に送ってから一人、電柱の明かりを頼りに帰る。とぼとぼと帰ってる中、
重石が地面にたたきつけられる音が曲がり角から聞こえた。
曲がってみると赤髪の女性が横たわっていた。俺は吐き気をこらえ、そばに近づいた途端、トライアングルのような音が聞こえ周りを見回した。
何もなく視線を戻すとそこには初めから無かったのかのように消えてた。
「さっきまでいたはず……」考えている俺に今まで感じたことのないのが襲ってくる。
目線を落とすと白からクロユリの花びらが一枚、また一枚と散っている。俺は痛みを堪えることが出来ず、声を荒げた。
痛い、痛い痛い痛い痛い痛い、イタイイタイ!!
なんで?俺、血がこんなに、そう言いながら倒れ、意識が消えゆく。
あぁ、今ならわかる。身体から流れゆくのが。
目を閉じる前に誰がやったかだけ見てやる。残された力で前を見る。
そこには赤髪の女性が何故かいる。「……ごめんなさい」そう聞こえた。
――俺は、どうなったんだ?――
目を覚ます、見慣れた天井を見ている。今のは夢?
つまらない高校一年を過ごしたからってやばすぎるだろ俺。
突然、「目、覚めたんですね…」聞こえ、俺は戸惑う。
声を上げ「誰だよお前、ここは俺の部屋なのに!! 何でいんだよ!」
カーテンを開け、月明かりが入ってくる。
何かが近づき、くっきりと見える。覚えてる。そいつを。
だって…………赤髪の女性なのだから。
登場人物
秋沢 一哉 主人公
橘 結鳴 一哉の幼馴染