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魔械戦争  作者: 製造物
オープニング
4/5

3、男、襲来

「ねーねー、君の彼氏がどこかに行っちゃったけど・・・どうすんの?」

「じゃのう。全くもってあぬじ様の夫様は勝手じゃのう」

「・・・私に聞かないでくれない? 私も今、困惑中なのよ」


 物語が進む一方、その村の遠く、岩の崖の上では3名の男女が目の前に広がる惨劇を見下ろしていた。


 彼らの服装は統一されていない。


 足を崩しながら笑う男は革で出来たパイロットゴーグルをひたいにかけており、そこからはねるのベリーショートヘアの金髪が爛々と輝いている。

 耳につく沢山のピアスもキラキラだ。

 また夏場にも構わず羽織っているド派手な黄色の毛皮付きロングコートにはデカデカと龍と華の紋章が刻まれていた。

 ロングコートの下から見えるロングブーツも黄色でベルトで固定されている。

 また両手は黒色の指だけ出る形の手袋である。

 ここまではあまり違和感はない。

 しかしコートの胸から見えるベルト付きのポケットには銀の凶刃の数々が見え隠れしている。

 それだけではなく袖の中、ブーツの中、手袋の手甲、爪先、かかと、さらにはピアスにさえ狂気的な何かを感じる。

 だがそんな凶悪さなど微塵も見せないような間抜けな笑い声。

 それすらも彼の武器なのかもしれない。


 一方で身長の割に出るところが出ている少女は黒髪のショートカットヘアに一部に翡翠ひすい色のアホ毛が直立していた。

 また彼女の目は子供らしく丸っこく、可愛らしい印象を受ける。

 しかし彼女の目には年相応のハイライトが無い。

 しかも左目が眼帯付きというおまけ付きで、だ。

 服装はコレまた翡翠色の薄く膝までたけが届かないワンピース。

 腰に巻かれるコルセットにのる彼女の女性としての武器は威力を増している。

 ただし足だけは裸足。

 しかしそこには明らかに何かを踏んだだけでは済まないような傷跡が大量に存在していた。

 そんな彼女は昔ながらの言葉遣いをしながら喋っていた。


 そしてその二人の言葉に呆れながらも顔を赤らめる女。

 彼女は赤色のロングストレートヘアに黒色の紐をクローバーのようにして飾った一品を右側につけている。

 また顔は可愛いと言うよりも凛とした美しさ。

 スタイルは・・・とりあえず全体のバランスはいいと言っておく。

 瞳は濡れたルビーのように華やかで唇もほのかに赤い。

 銀色の鎧を纏う彼女の腰はよくくびれており、ベルトが何重にも巻かれ固定されていた。

 まさしく聖騎士、そう言わざるを得ない風格。


 そんな彼らはとある地点を眺めていた。

 そこは黒の兵士が集まる一点、そして同時に彼らの仲間の一人が行ってしまった場所でもある。

 他の地点にも彼らの仲間は散らばっていた。

 しかしそこに行ったのは怪物、彼らの中で一番の実力を誇る者だ。

 ただが雑兵のロボット兵如きに勝てる保証などない。

 あくまでも彼らが傍観していたのは村人たちの実力を観察するためだったのだが・・・彼が出てはその意味もなくなった。


「ま、なるようになれ。っていうところかしらね」


 赤髪が風にたなびく中、彼女はそう呟いた。


 ...........................................................................


「・・・お前の名は?」


 そう問いかけてきたのはいきなり飛んできた黒の剣士。

 まだ敵がいるにも関わらず余裕の表情を見せている。

 ・・・いや、この人が仲間とは限らない。

 慎重にいかなければ。


 身長は180程度であり、細身ながらも筋肉が濃縮されている。

 その手に握られるつるぎはまさしく鬼神の力を宿しているかのように黒い陽炎の跡を空に残していた。

 威圧感がある細く裂かれた黒の瞳孔。

 頰に泥が付きながらも口の形は変わらない。

 何もわからないが故に恐怖を晒す無表情。

 細く短く切られた髪の毛も黒く、光を静かに飲み込んでいく。

 服は黒色のシャツと赤色のネクタイ。

 あとコレまた変わらず黒色のズボンに黒色の革製の靴、あとは茶色の剣をしまうためのベルトが付けられていた。


 男はこちらを睨む。

 爆風で吹き飛ばされた黒の兵士とは一味違う無味乾燥な瞳。

 まるでこちらに興味がないかのよう。

 それとも品定めをしているような眼。

 だがここはひとまず名前を言わなければ・・・


 その意思に反して口は開いた。


「・・・答えない」


 何故かそう答えてしまった。


「・・・何故だ?」

「貴方が・・・信用できないから」


 内心、なぜそんなことを言ったのかわからない。

 しかし、たしかにこの男は信頼できない。

 故郷をこんなことにした敵かもしれないし、何よりも会ったばかりでどんな人物かもわからない。

 危険な雰囲気もするので尚更だ。


 そう言うと、男は・・・


「・・・ほぅ。やはりこいつは生かしておくか」

「・・・へ?」


 てっきり、なんらかの殺意を持たれると思っていた僕は呆然とする。

 しかしそんな僕に背中を向け、そして・・・


「そこから動くなよ・・・坊主ぼうず


 瞬間、再び爆風が起こった。

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