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とある国の話
日常系は初めて書きますので、気に入っていただけると幸いです。
ユーティティス王国。
その名を聞いてすぐさまピンと来る者は居ないだろう。
ユーティティスは目を剥くような広大な領地を持つわけでも、他国を滅ぼす軍事力があるわけでも、衆目を集める英雄知将が居るわけでもない。目立った特産品や優れた技術があるというわけでもなければ、世界に知られた名所や秘境があるわけでもない。
王国とは名ばかりの、ともすれば田舎町とすら揶揄されてしまいそうなほど小さな国だからだ。
しかし、最近その小さな国の名をこんな前置きと共に耳にする者は増えているはずだ。
ーー曰く、奇跡の王国、と。
今回はプロローグだけですが、これからどんどん投稿していきますので気が向いたら読みに来てください。