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霊知降臨、 精霊の白亜の道を辿る旅人   あるいは  秘密哲学大全   霊的知恵に到達するための命題集104箇条、世界と人間の一切の迷妄を破砕するために。

作者: 舜風人






正式表題 




  精霊の白亜の道を辿る旅人 あるいは 秘密哲学大全  




副題  



  霊的知恵に到達するための命題集104箇条


  あるいは、、、、霊覚のための寓意と暗喩



title


Der Reisende, der den weißen Weg der Spiritualität verfolgt oder summa Occulta Philosophia


sub title


104 Sammlungen von Vorschlägen, um den geistigen Verstand zu erreichen


Oder Sammlung von Hinweisen, um mit der Meinung zu sein







序論


私は夢を見ているのだろうか?

それとも、、だれかが、「わたし」という夢を見ているのだろうか?

多分、、、

そのどちらであるともいえるし、また、どちらでもないともいえる。

そうして、

それを疑問だと思う地点からまさに「秘密哲学」が始まるのである。

以下、これから、命題と証明という形式で秘密哲学の概要が述べられている、

命題の順列、並び順には整合性や序列性はない。

つまりアットランダムである。

また、命題と証明が必ずしも相関するかと言われれば、そうである場合もあるだろうし、そうではない場合もある。

ある命題とある命題が相反する場合もあるだろう。

だが相反するから、ある命題が「誤」でもう一方の命題が「正」というような、単純な世界ではないことは言うまでもないことです。

秘教  (エソテリック)哲学においては

「一切は正しく、また一切は間違っている。」

この標語こそが、いわば、第一原理first principlesなのですから。

この立脚点を肯定できる人だけがここから先に入ることができる。

それがエソテリック哲学の世界なのだ。

もしこれが肯定できないならばこれ以上進むことはおやめください。




この、私の、命題集104箇条はまさに


「万人のための、そして、誰のためでもない書物」  (ニーチェ)


であるのだからです。









命題1

世界が不思議なのではない、世界がある(存在)ということが不思議なのだ。

証明1

世界の諸現象、諸存在、諸事態、が、不思議なのではない、そうではなくて世界が存在すること自体が不思議なのだ。どんなSF小説よりも、どんなファンタジー小説よりも不思議なものがある、。それはこの現実世界だ。よく考えてごらん、この現実世界ってなんて不思議なんだろう。私が存在する。どうしてだか、わからないけど、私がある日からここに存在している。なぜ?生きる?なぜ成長する?なぜ死ぬ?死んだらどうなる?







命題2

世界の不思議に答えを、くれる、知恵のあるおじいさん?がいるという。

世界の不思議を解明するには、あなたはその道案内人たるべき「ワイズマン」 (賢者)を探さなければならない。

証明2

ワイズマン(賢者)とはあなたの中に、その阿頼耶識にまた内在するということだ、

知恵は無知に変わり無知は霊知へと昇華する。賢者は杖を突いた老人に化身して現れるだろう。

おそらく幾世代にもわたって内在し、通暁し、全人類の共通底の玄意識に瀰漫した知恵の人、ワイズマン。






命題3

見えざる叡智、見えざるパワーは、直ちにヴィジョンとして現前する。

おそらく本当の知恵は言葉や映像では伝達できないのだろう。

証明3

なぜなら暗喩のシンボルを読み解くのは、いつもあなたの内在神から発するからだ。

あなたの霊性を進化させなさい。そうすれば見えざるものが見えてくる、だがそれは恐ろしいことでもあるだろう。だが決して恐れるな。






命題4

無知を極めれば、叡智に至る、闇を極めれば光に至る。突きつければそこが終点ではないというのがこの世界の法則である。常に、その先がある。行き止まりは❓ない。行けども行けどもきりがない世界、

出発点もなければ終着点もない。つまり無限ループ地獄。

証明4

洞窟 (トンネル)を抜ければ、いつだって、そこは、光あふれる大草原であるのだから。

あなたがもし光がほしいなら、あなたが太陽の中に入ればいいのだ。

輝きたいのか?だったら溶鉱炉で焼かれなさい、






命題5

最大と最少はイコールであるように、あなたは即、宇宙精神でもあるのだ。

最大といってもとりあえず最大だというだけであり、本当に最大かどうかは不明。

突き抜ければその先がある。それがこの世界、。

証明5

最大のものにも、また、最小のものにも同様に敬意を払えるならあなたはまさに神の境涯だ。

神には手も足もない、だから、あなたが神の手足になればよいのです。

あなたがその細い糸を引っ張れば宇宙は回転しだす。現時点での最大は、次の日には最小になっているかもしれない、それがこの世の法則、







命題6

神の右手は創造をつかさどり神の左手は破壊を司る。実は神は左手を1000本持っている。

右手も1000本持っている。そして創造と破壊を繰り返している。

証明6

1000本の手を全部使っているとは限らない、30本しか使っていないかもしれない。、

破壊がなければ創造はない、創造があるから破壊がある。

創造しなければ、、破壊もあり得ない。創造と破壊は永劫に繰り返す。

笑顔で破壊し。泣き顔で創造する、








命題7

自然の秘密とは、光を知るものが、あたかも光をまじかに見るように、現前する。

光を見たという人、光は神だったという人、

光は太陽だったという人、色々いてよい。

証明7

自然は秘密というよりは、無限の暗喩である。と解すべきだ、。

暗喩はもちろんあなたが解明すべきものである。パズルを前にした子供の様に、嬉々として

それを解きなさい。愛をもって秘密のヴェールを開けなさい、そうすれば秘密は喜んで開示されよう、






命題8

始まりのないものは終わりもない。

始まったものは終わる、そして終わりからまた始まる。しっぽは頭になり、また頭はしっぽにもなる。

頭はしっぽを食らいつくし、食って食って最後は自分の頭も食ってしまっておしまいになる。

証明8

無限ループは存在するし、世界は重層的に位相をなし、それが永劫に繰り返す。

多重構造の世界が無限に連鎖した位相世界を想起せよ、

無限とは空ということと同義である。

極大も極微も同様。








命題9

すべての事象は照応 (シンクロ)しあって存在している。

シンクロ現象はあなたの身近にもある。それに気づけばあなたは悟るだろう。

証明9

あるものが欠けると、それと照応しているあるものも消滅する。あるものが発生するとそれと照応してある別のものが発生する。神があるから悪魔がいる、神がいなければ悪魔も、おそらくいない。

事態のシンクロと、時相のシンクロ、その共時性。






命題10

言葉はパワーを持ち、使い方次第では、神化した力をも発揮する。

言葉は神であり言葉は武器だ。といっても、「ペンは剣よりも強い」という意味でない。

わかるよね?あなたが極秘の言葉をつぶやけば世界は滅びる。でもあなたはそんな言葉知る由もない。

証明10

あなたの発するコトバに、もしも霊性がなかったならあなたのコトバはただの雑音にすぎないだろう。

逆の意味では、呪文こそその好例であろう。霊覚あるものが念を込めれば言葉はパワー(武器)となる。

言葉で世界を絶滅させることだってできるのだ、






命題11

動植物は生まれた時から動植物であるが、人間は、星の光を受けない限り人間にはならない。

動物は自分が悲惨なる存在であることを全く知らない。というか動物にはおそらく悲惨という概念がない。

証明11

人間は自らの存在の悲惨さを知るゆえに星を求めるのだろう。

でも自らの動物的次元に安住して、人間化しきれないで一生終わるものも多い、そこらを見回すとみんな人間の顔をしてはいるが実は本当の人間は少ない。人間の顔をした猿が歩いている、それがこの世界の実相なのかもしれない、






命題12

死は変容であり、変容を経て初めて、人は浄化される。変わらない、変われない、だからあなたは次元を超えられないのだ。変容は意識と肉体と同時に代わる。意識が変われば肉体も変わる。

証明12

金 (ゴールド)はいったん炉で高温に溶かさなければ、宝飾品にはならない、金が解けるのを嫌がって?いたら?

金の美を宝飾品としては表せない。あなたもいったん焼かれなければ、なんの役にも立たないで一生を終わるしかない、でも、焼かれたために黒焦げになってそれでおしまいというケースも多いから。







命題13

光があるから闇もある、陰があるから陽もある、プラスとマイナスがあって照応している。

光も闇も神の裏表でしかないのだ、どっちが良いとかいう問題ではない。

証明13

もし世界がすべて、区別がなくて単性だったら?これほどつまらないこともないだろう。

光は影を求め影は光に召喚される。あるいは神のパワーを際立てさせるための悪の存在とか。






命題14

上にあるがごとくに、下もある。上があるから下もある、というか下は上なくしては存在しない。

先に上がありそこから秘密が流れて下って、下の世界ができる。

証明14

上からの流出してくる力 (パワー)が下に染み出してきて一切の現象態を潤している。

あなたが上の様に、私は下のように、循環し還流する。あなたは私の様に、私はあなたの様に、

あなたはそれである。






命題15

学 (ヴィッセンシャフト)は、霊感には及ばない。が、霊感は学の体系を持ちえない。

だが学の体系がなぜ必要なのか?そんなものなくってもいいじゃないか?

ある種の命題はまなざしだけで即知できるのだから。

証明15

霊感はただ「まなざし」で伝えるしかないのだから。人はまなざしの中に、宇宙の真理を悟るだろう。

学の体系はすでにわれのアプリオーリに、わが認識装置にインプットされている。誰がインプットした?

それはおそらくはどこかの高いところから照射された?




命題16

一瞬と永遠は等価である。一直線上に並んでいるわけじゃない。

いわばメビウスの輪みたいにねじれている。

証明16

一瞬の中に人は永遠を見ることもあるし、永遠の中に一瞬の死を見ることもある。

永遠を分割することはできない。瞬間をいくら二乗しても永遠にはならない。






命題17

内在と外在は等価である、あるいは限りなく不均衡でもある。内は裏返せば表になる。

外は裏返せばうちになる。内も外も相対的。

証明17

表地は無地でも、オーバーコートの裏地の方が美しく刺繍されていることもある。

どんよりと曇った空の雲、だがその雲の裏地には黄金の刺繍がされてるってことをあなたは知らない。

あるいは、手袋をぐるっとひっくり返すと、そこには別次元が発現するのを見るように。

何億光年の遠方に一瞬で行く方法がある、それはスタートと終点を折り曲げて、くっつけてしまうことだ。




命題18

あなたもまた宇宙である。そして諸現象も宇宙の体裁をなしている、それらの宇宙はすべて等価である。

子猫の瞳の中にもう一つのパラレル宇宙を見出す。

証明18

あなたの中に宇宙のモデルが内在している。だからあなたは宇宙そのものだ。

でも

神と一体化したならば今日からあなたにとっては、世界は地獄だろう。

あなたが宇宙自体になるなんて恐怖そのものですよね。






命題19

霊性修行を積むと、瞬時に一切が見えてしまうことがある。それをサトリと呼ぶ。

でも?それは魔界のドアかもしれない。魔界の悟りに騙されて破滅しないようにね。

証明19

どんな凡人も死の瞬間には、サトルだろう。だがそのサトリを伝えるまなざしを送ろうとしても直後、あなたはもう死んでいる。というか、もう霊体として転生しつつあるのだろう。






命題20

人間だけがこの世界、この現存在 (ダーザイン)に違和感を持つ。

違和感というのも星を見た人間だけの感覚です。

全く違和感なくいき死ぬ人間存在だってあるのですから。

証明20

それはひとたび神の光(星の光)を見てしまったら、もう自然的存在であることが、できないからだ。

であるから、人間存在というものは非常に恣意的な存在でもある。簡単に言うと、人間はこの世界での異物である。というか、あなたが世界を異物化、している。

ナマの現実と架空の異世界、が、重奏して奏でる包括世界としての現実世界。

現実世界とはまた架空の世界でもある。例えてみれば人気女優のようなもの、それは虚像であり商品であり、観賞魚である。食べることはできない?のである。




命題21

神(大宇宙)とは外在化した自己(小宇宙)であり、大宇宙と小宇宙は等価である。

つまり宇宙は常にパラレルである、重奏であり。平行世界であり、

相対的であるということです。つまりあなたが今いるところから見た。見えた世界でしかないということです。、あなたが移動してみればまた違って見えるということです、

つまり一切の現象は相対的なのです。この世界とは。

証明21

星空に人は神を見るように、小さな赤子の中にも、人は神を見る。

神秘はどこにもある、そもそも、あなた自身が最大の神秘だろう?

あなたっていったい何者?悪魔か天使か?お化けか?化身か?




命題22

生命とは、宇宙に蔓延する、瀰漫された源意志である。生きんとする意志、生きて生きて生き抜こうとする意志、生命力とも、生殖力とも、それらは神の欺瞞?なのかもしれない。本当の真相を覆い隠すための、

証明22

宇宙は空っぽな入れ物ではない。宇宙には生命要素が瀰漫している。

虚空は生命で充満している、あなたは信じるか?

生命の宇宙の巨海には見えない生命エーテルが充満している。と言っても誰も信じない。



命題23

異次元とは、だれかが夢見た「私」の夢である。異次元とはもしもその次元内存在ならば

直ちに同化される。

証明23

あなたの存在とは誰かが見ている夢の中の架空の「あなた」という幻燈にすぎないの

かもしれない。

誰かとは異次元のもう一人のあなたの多重体なのかもしれない。

あるいはもっと異次元の見える虚空間の異生命なのかもしれない。

そういう異生命によって夢見られているだけの存在それがあなたなのかもしれない。







命題24

時間と空間は、私の世界認識の方法 (ものさし)である

認識論はまた存在論でもある。時間と空間が存在していると思い込んでるのは人間だけかもしれない。

証明24

時間という形式、空間という形式でしか人は外界を、世界を認識できない。

空間の中にあなたが存在するのではない、そうではなくて、あなたの中に空間がある(存在する)のだ。

時間の中にあなたが存在するのではない、そうではなくて、あなたの中に時間がある(存在する)のだ。





命題25

未来とか過去とかいうものはない、ただ、永遠に今があるだけ。

過去とは便宜的な認識システムかもしれないし未来も同様。

証明25

いずれにしても現存在たる人間は死にゆく存在であり今を生ききることしか意味はない。

いわば人間は死を生きている。

今を生きるというのが人間に課せられた使命というかモットーであろう。

永遠を刻むと瞬間が生まれるが、瞬間を積み重ねると、それはただ瞬間であるだけ。






命題26

世界は消滅もしないし、誕生もしない、増えもしないし減りもしない、

世界の質量は不増不減である。これが科学の公理である。

証明26

ただ様態が変わるだけ、つまり、見てくれがいろいろと変化するが実質は不変だということ、

わかりやすく言うならばあそこにいる老人はもしかしたらあなたの30年後のドッペルゲンガーなのかもしれない






命題27

パラレルワールドはおそらく無限に重層して存在している。次元は過去と未来に向かって永遠に繰り返し

極微と極大に向かっても永遠に繰り返す。

証明27

世界が、この世界だけしか存在ないというほうが、むしろ奇妙だろう。

宇宙には太陽が、1000個、いや、1万個、いやほとんど無限に存在するということだ。

同様にあなたも過去未来にわたって生き、死に、少なくとも1000人のあなたがいる(いた)。






命題28

この世界にはそもそも意味も価値もない。いわば無色透明なる世界なのである。

無色透明ですらない。虚空といってもいいだろう。

空のまた空、

空の100億乗。

証明28

あなたが恣意的に、ある意味、功利的に便宜的に、この無色透明な世界に、意味と価値をつけているだけ。何故ならそのほうが生きやすいから。

だから人類が絶滅すれば、この世界から、価値も意味も消える。

とはいえ、、現世界は意味と価値づけ全開の現象現世界ではあるが。

人間の意味付け価値づけなんて宇宙にとってはどうでもいいものだ。

だからこの仮想世界で思い切り遊んじゃえばいいんだよ。

つまり深刻にならずに真剣に遊ぶってこと。いずれにしてもゲームはやがて終わる。





命題29

聖なるものはなぜ、いったん汚辱にまみれなければならなかったのか、

血の浄化?という概念は血という汚辱、けがれた聖水での反転された浄化なのかもしれない。

証明29

汚辱という試練(浄化)を経なければ真の聖性が得られないからだ。

無垢の少女がなぜ恥辱にまみれ、辱められ、神の子として召喚されねばならなかったのか?

そのことを1週間自分で考えなさい。

純白の薔薇は清浄のしるし、深紅の薔薇は、聖性のために流された血のしるし。




命題30

宇宙には、中心点なる位置 (場所)はない。宇宙はそれ自体がもしかしたら内在しているのかもしれない、。極微の宇宙には極微の命が、

それはそのもの自体には尺度は無用だ。私が大きいか小さいかなんてどうでもいいことだ。、

あるいは極微のかなたにはもっと極微があり、さらにまた、、延々と続くのかもしれない。

極大も同様に。

証明30

ということは今あなたがいるそこが宇宙の中心であると、あなたが今、決めなさい。

あなたが決めれば今いるそこが宇宙の中心になる。信じられないって?

だからあなたはダメなんだよ、






命題31

神とはなにか、と、問われたらそれは聖化された自己像の絶対他在というしかないだろう。

自身が聖別された存在なら神は必要ない。

あなたが俗的存在だから、どうしても聖別された神が必要なのだ、

人はまた、生肉を食らうだけでなく、神々の飲み物であるネクタルも必要なのだから。

証明31

人間だけが他在化、外在化する能力を持っている、人間だけが神を感知するのはそれがためである。

他在化された神は、突然、絶対化して、もはやあなたのことなど紙切れの様にしか思わないだろう。

だから、おそらく動物には、彼らの神は、いない。動物は即自存在としてしか存在しない。






命題32

世界探求の終着点、最終目標は、観照 (テオーリア)である。

動物的次元の生

人間的次元の生

菩薩的次元の生

ホトケの次元の生

ホトケの次元の生はまさにテオーリアそのものであろう。

証明32

慈悲行(菩薩行)も芸術活動(創作活動)も、テオーリアよりは低い次元だ。

人の霊性は、テオーリアに至って完成される。

慈善もよいだろう、創作活動もよいだろう、だがそれらはあくまでもプロセスにすぎない。

それがファイナルデスティネーション(最終目的地)ではない。






命題33

瞑想 (メディテーション)は神の高みに至る唯一の方法である。

瞑想の果てに見えてくるものとはこの世とあの世のからくりそのものなのだ。

それがわかればもういつ死んでもいいのかもしれない。

証明33

人は瞑想によってのみ神を知り、霊知を知る(悟る)瞑想の道標は、あきらかに示されるだろう、

逡巡から迷妄、錯綜を経て、黎明と聖光と、気づきと、喪失と再発見と、円環と到達とが

瞑想と放下の道程であるのだと、つまり最後には一切を捨てなければならないのだ。

この世で得たものはすべて最後には捨てなければならない、わかってるかい?




命題34

自己の全存在を賭けて、強く望み、期待し、働きかけ続ける、それがこの現実人生での一般には正しい生き方であろう。さあ出かけよう、川があればわたろう、門があればくぐろう、街道があればその道を辿ろう、歩くんだ、わたるんだ、どこまでも、

証明34

生きることは動くことです、頭を、体を動かしなさい。

橋があればわたりなさい、人がいれば話しかけて見なさい。橋がなければ橋を作りなさい、

人がいなければ自己の他在と会話しなさい。




命題35

宇宙は、世界は、ある法則で運行している。それを探求するのが科学である。

無法則も法則であるというパラドックス。

いずれにしても宇宙はシステムであり法則である。

だから予見可能なんだ。

証明35

この世界のすべてが規則性を持っていることから自明であろう。

ある意味宇宙はとてつもなくシステマティックである。

そいう意味からは、世界はシステムである。肉体としての人間もシステムである。

しかし、システムは命令し、システムは服従を強いる。システムは支配する。



命題36

夢は第二の、というか、夢こそが本当のの人生なのかもしれない。

夜見る夢はつまらない、昼間に見る夢は妄想かもしれない。

たぶん、明け方の一瞬に見る夢だけが真実の生への秘密の扉なのかもしれない。

証明36

あれは夢だったのだろうか?それとも、あの夢は真実の生への入り口だったのかもしれない。

永遠に失われてしまったあの夢、青春の一時期にしか現れない、それは憧憬と郷愁の永遠のふるさとの夢だったのだろうか。あるいは、異界へのゲイトだったのか。





命題37

奇跡はいつでもどこでもありふれて起きている。信じるのです。そうすればあなたにも今すぐ奇跡は起こります。今あなたがそこに存在するってことが最大の奇跡です。

証明37

信じるということ、一点の疑いもなく信じ切るということ、それは二重の意味で恐ろしいことである。

信じないという選択の果てにあるのは迷妄の泥沼だから是が非でもここでは信じるを選択した方が良い。

最後にカチンと音がして、あなたはそれが終わったことを悟るのかもしれない。



命題38

あなたの中には無尽蔵の宝と無窮の知恵(叡智)が眠っている、だが、ほとんどの人はそれに気づくこともなく一生を終わってしまう。

証明38

人はおそらく自分の潜在能力の100分の1も使わず(使えず)に一生を終わってしまう。

ではどうしたらよいか?簡単だ。あなたにはすごい潜在能力があると、ただ、すなおに信じればそれでよい。すべてはそこから始まる。




命題39

良くも悪くもあなたの人生はあなたの描いた絵である。

人生の絵がない?

それで、どうやってあなたはこれ以上生きてゆくというのか?

証明39

人生に絵を描く能力こそがあなたの人生の方向性と到達すべき港を指し示す。

人は誰でも人生という絵の絵描きなのである。現実の薔薇よりも神が描かれた薔薇の方が1000倍美しい、





命題40

あなたが宇宙と調和したとき、あなたの望みは達成されるだろう。

抗議するものは挫折し

恨むものは呪われ

拒否するものは見捨てられ

挑むものは敗北する。

すべてと和解しなさい、

それしかありません、解決法は。

証明40

世界との和解、それがキーワードだ。世界と和解して、あなただって最後は死にたいと思うだろう?

「霊知とは大愚の如し」というのはそういうことなのだ。





命題41

すべてにノーという人を、あなたは気が狂っているという。

すべてにイエスという人を、あなたは馬鹿者だという。、

だが実は、彼らは正しい判断を下しているのだ。

すべてを疑え、何も信じるな、

すべて正しい、信じる者は救われる。

証明41

姑息に?あれこれと皮算用してイエス・ノーを小器用に使いまわすのこそがいけないのかもしれない。

もっとおおらかに、、もっといい加減に?イエスと言い、ノーと言おうではないか?

システムをやり込めるにはそれしかない。未来、システムがすべてを仕切るようになったら?もう

こんな人間なんて愚かな?存在は、未来世界では不必要になるのだろう。そのときシステムは人間狩り(人間抹殺)を始めるだろう。





命題42

血のにじむような努力をしないと、それはできないとあなたは思い込んでいる。だが、それは間違いだ。

悟達は、発見は、成功は、ある日あまりにもあっけなくあなたのもとに訪れるだろう。

証明42

夢の暗示やデジャブ、シンクロニシティから、大発見や世紀の芸術が生まれることがある。

霊感で創作された作品の方が血のにじむ努力の作品よりも霊の力に満ちている。



 

命題43

人生の目的とは何だろうか、それは、あなたがあなたの生命を発露して、与えられた人生時間を完全に

命の炎を燃やし尽くすことである。

証明43

臆病に大事に保身・保命だけを考えていないで、ここぞという時が来たら、どうせいずれ、死ぬのだからあなた自身を燃やし尽くしなさい。苦悩が歓喜であり、病気が慈愛であり、悶死が神のベッドでないと、あなたは言えるだろうか?





命題44

答えが見つからなかったときあなたは、誰に聞く必要もないのです。

街の霊能者に鑑定料50万円も払ってお告げを聞くのなんて大馬鹿です。

あなたは宇宙を体現した小宇宙なのです。だから本当はなんでも知ってるんです。

あなたの中にすべてがあるのです、

自分自身に尋ねなさい、真剣に心を澄まして心を込めてひたすらに尋ねなさい、

きっと答えが返ってくるはずです。

証明44

いずれにしても他人頼りは、だめです。

あなたの人生はあなたが、生きるのです。

誰かがあなたに代わって生きてやるわけにはいきません。

肉体という化身はそのためにある。




命題45

宇宙意識とコンタクトできれば、そのときあなたにはすべてが見えてくる。

例えば芸術の奥義というか秘密とは

苦心惨憺して、修辞学を学ぶことではなくてあるいは

美術学校に通ってデッサンを血がにじむほどすることでもなくて

ただ宇宙マインドとコンタクトできるかどうか、ということだけだったのです。

証明45

神を見た修道女のように、

古今のいわゆる偉人という人はみんなそれができたから偉人たりえたのです。

彼らはどこかで、ある時、ある場所で、コンタクトしていた、

だから人間以上の知恵を得られたのだ、







命題46

病気とはまた、非常にマインドフルなものでもある。あの人ならそういう病気になるだろうな、という病気にしかかからないものである。そういう病気になるなんていかにもあの人らしいね、という。

証明46

病気ほどその人を体現しているものもない。病気とはいわば、その人の負の体現です。

ですから極言すればその病気を極めたらいいんです。そうすれば光も見えてくるはずです。

あるいは極める前にあなたがその病気で死ぬか、そのどちらかでしょう。







命題47

あらゆる問題、疑問、謎、不可思議、それらの

実は答え、というか、結末はすでに分かっているのである、

ただ、それをあなただけが知らない。

証明47

というのは

知らないほうが幸せ、、というものもあるということです。

知ったら地獄かもしれないのであるから。

知ることの恐怖。知らないことの幸せ、あなたはどっちを選ぶ?







命題48

病気の治癒は誰でも望むが、だが冷酷なようだが、もっと大局的に観たらどうなるのか。

果たしてその人が治癒して、また悪事を働き、人を10人殺すとしたら、それでもあなたはその人が治った方が良いと思えるだろうか?その人が治らないのはもしかしたら神の計らいなのかもしれない。

証明48

善人が業病で悶死し、悪人が無病息災。

この世の今だけの視座で見ればそういうことだ。だが悠久の時間の巨海では、ちゃんと帳尻はあっている。人は蒔いたものは必ず自分で刈り取らなければならないのだから、





命題49

思い込みを捨てなさい、あなたの思っているようなこと、それだけが良いとは限りません。

あなたの思いもしなかったような形であなたは荘厳されるのかも知れないのですから。

証明49

人生というのは時として思いもしなかった地平まで、あなたを連れ去ることもあるということ。

だから直感を信じて、身を任せなさい、流れに乗りなさい、バスがあなたの前に来たら、、直感を信じて、乗りなさい。





命題50

結局、人生で本当に大事なことは「信じ」「祈り」「待つ」ということだけなのかもしれない、。

たとえ結果的にあなたの人生があなたの思うようにならなかったとしても。

証明50

霊知は教える、

選択も、不決断も、等価だと。そうなったことはすべて正しかった。

そうならなかったこともすべて正しかった、と。

待つか。乗るか、出発か。それは適時というものがあるということだ。




命題51

この世には善があり悪がある、この人生は良いがあの人生は悪い、。そいう意味付け

価値づけがすべての間違いのもとだったと今、気づきなさい。

証明51

逆説めくが、、、、

善悪は定言命令であり、人は天与の善悪観念を持つ。

誰でも、たとえ殺人鬼でも?一応は殺人は悪だと認識してはいる。

それはもしかしたら、神の刷り込みだったのかもしれない。






命題52

過去はカゲロウであり未来は幻想です。今現在を命燃やしていきなさい。

一般的に、それしか人生の生き方はありません。

証明52

過去はもう終わったことです、未来はまだ来ないのです。確実にあるのは、今だけです。

今を生かすしかありません。今を生きるしかありません。

金の塊を炉に入れて、ふいごを力いっぱい回すのです。




命題53

死はあなたにとって存在しない、何故ならあなたが死んだとき、あなたは死を意識できないからだ。

証明53

死を境目にあなたはもう以前のあなたではなくなる。そう、別のあなたになる。

例えてみればそれ(死)は羽化みたいなものだ。

死とはあなたが船を下りたということなのだ、あなたは別の次元に行くために。





命題54

日本銀行券だけがあるいは金の延べ棒だけが富なのではない。

本当の富とは宇宙意識と合一して不可知の雲のかなたの星の光と合体することである。

証明54

霊性修行の階梯を登山に例えるならば、迷妄の地底から崇高な霊山にあなたがこれから登ろうかという段階だ。





命題55

「あの時、あんなことしなければ今、こんな病気で余命5か月になんてならなかったのになあ。」

などとくだらない、後悔をするのはやめなさい、

あなたの寿命が単に、ここまでだったという冷厳なる事実であるというだけなのですから。

人は誰でも死ぬのです、それがちょっとだけ早いか遅いかだけのことにすぎません。

証明55

今、あなたは、人生行路のどこにいるのか、ふさぎ込んでいないで立ち上がり周りをよく見渡しなさい。

死は楽しみにして心待ちすべき、現世界での最後の冒険そして異次元への旅路の出発。





命題56

愛が喜びであるなら、愛しなさい、しかし愛することが苦しみであるならやめなさい。

それ以上でも、それ以下でもありません。それだけのことです。

証明56

愛に過剰な期待をするのはいけない。愛もまた、旅の途中で、たまたま出会った異国の旅人にすぎないのだから。悪い愛があり、良い怒りがあるというのはそういうことだ。





命題57

この世 (この人生)というのは自動成功装置であるか自動失敗装置であるか

そのどちらでもあるのです。その分かれ目は、些細なボタンの掛け違いであるのです。

ではどうしたらそれがわかるか?

証明57、それはあなたの直感です。直感を信じなさい、でも、その前にあなたの直感を鍛えておくことも重要ですけどね。あなたの直感が鈍っていたら最悪ですから。







命題58

マイナスを極めればプラスに大転換するだろうし、プラスを極めればマイナスに大逆転するだろう、

それが宇宙法則なのだから。出発点と、到着点はよく考えてごらん。おんなじなんだよ、

頭がしっぽになり、しっぽは頭なんだよ、

証明58

3次元空間ではAからBへの移動は、距離があるだろうが、それを多次元空間でゆがめれば

すべては同じ点に集約もできる。

極限値を超えた瞬間、すべての事態は突如として180度の対極にワープする。

小さなアリが巨大な象を飲み込む。あなたはそれを信じるか?




命題59

この世界では、結局、それは一番ほしがった人に与えられることになるだろう。

彼岸の視座から見たら現世の栄光も金銭もつまらないものではあるがでも今現世に生きているあなたにとってはそれは重要な糧だからね。大いに求めたらいいですよ。ただしそれはあくまでもこの現世での通行証でしかないけどね。

証明59

誰かこれをほしい人はいるか、と、言われてもしあなたが手をあげなかったら果たしてもらえるだろうか。黙ってうつむいていたら、あなたがよもやそれをほしいとはだれも思うまい。黙っていたら誰もあなたの憂いを知らない。まなざしだけで通じる世界もあるけど現世界はそうじゃないからね。





命題60

あなたは心の中に広大な土地と、豪壮な王宮を持っている。それは固定資産税もかからず管理費もかからず、

いつでも利用可能なのだ、でもあなたはそれを、信じようとはしない。

証明60

あなたは王宮の令名のある相続人であり、王宮には1000人の家僕がつかえている、

あなたが鏡の回廊を歩むと、家臣らはみな恭しく拝礼する。信じるか。信じないか。





命題61

見るな。しゃべるな。聞くな。ただ深くひそかに、自身の深淵に沈潜し、瞑想しなさい。

そのときすべてがありありと見えてくるだろう。

証明61

おそらく変容のメタファーは、秘儀参入のイニシエーションの、

腐敗、 凝固、  変性, 昇華  という

4つの階梯に照応するのだろう。






命題62

「あのう、これからどこに行けばいいんですか?」「それはあなたがどこに行きたいか次第でしょう?」

証明62

「まずあなたが、どこに行きたいのかを決めなければ始まらない。それが決められないあなたが

元凶である。」「でも本当に私わかんないんです。」「じゃあ、仕方がない、教えてあげよう、あなたはこれから1000人の命を救うような聖なる人生行路を歩むんだよ、それでいいかい?」




命題63

あなたは何も悩む必要はない、何故なら人生というものは、なるようになるからである。

良くも悪くも人生はなるようなる。そうしてならないようにはならない、

これが真理である。批判を恐れずに極言するならば、野垂れ死にも、犬死にもそれがあなたの今生の運命だったのだ。

証明63

でも、安心しなさい、大方の人にとってはあなたの間尺に合っただけの試練しか多分、用意されてはいないだろうから。でもこの荷物は私には重すぎます。なんでこんな思い荷物を私が現世で追わなければならないのでしょうか?

神はあなたの背中の大きさ分の荷物しか負わせはしない。だからその重荷はたぶんあなたの隠れた鉱石を精錬するためにあえて課されたものなのかもしれない。その重荷がなければたぶんあなたは平凡な主婦として平凡な一生を送ったのかもしれない。けれど、神がその重荷をあなたを選んで課したからあなたは現世の栄光と荘厳を思いがけず得ることとなったのです。





命題64

「求めよ。さらば与えられん」イエスの言葉

は、真実である、この世では、ほしがった人にだけ、あたえられるのです。

だが与え主は神か仏か悪魔か鬼か。

わかりませんね。

証明64

それでも欲しがったもの勝ちなんです人生というものはね。

あなたもほしがりなさい、でも?何を?

なんでも与えてくれます、たとえ邪悪なものでも。悪女でも、天女でも、

だから、せいぜい気を付けて、

とんでもないないものをほしがって、くれぐれも身の破滅にならないように気をつけなさい。、






命題65

あなたの気持ちを切り替えればすべてが今すぐ変わる、

だから信じて、いますぐ、スイッチを回しなさい。

でもそのスイッチってどこにあるんだろう?

それらしきスイッチをたとえ見つけても本当にそれが魔法のスイッチなんだろうか?

証明65

案ずることはない、あなたが見出したそのスイッチがあなたにとっての魔法のスイッチに決まってるだろう。

さあ回すのです。

廻れ廻れかざぐるま。今度はどっちから風が吹いてくるのだろう?




命題66

病気のことばかり考えているとやがて病気になる、恐れてばかりいるとやがて恐ろしいことが起こる。

証明66

心はなんでも物質化する。思えばそれが現実化する。それがこの世界の秘密。この秘密を知ったものだけが、俗な言葉でいえば人生に勝利する。この現世界での成功体験も、あってもよいから、一度くらい成功してみるのも必要なのかもしれない。逆に人生に失敗しても、それは、夢幻の重層世界でのほんのつまらない1エピソードにすぎないということだ。






命題67

あなたがもし受信機ラジオ・テレビなどのを持っていなかったら、この空間をどれほどの電波を、放送局が飛ばしているか全くわからないだろう、と、同様にあなたという魂の受信機のスイッチが入っていなかったら、あなたにどれほどの啓示が、霊知が、今、もたらされているか全くわからないで一生を終わってしまうだろう。

証明67

電波は見えない、が、受信機があれば、その声を、映像を受信できる。

だから、高いところからの啓示を受信できるように、あなたの魂の受信機はONになっていますか?






命題68

我々は物事自体に反応するのではなくてその物事に対するあなたの自意識によって反応するのである。

例えばあなたの前に血まみれの死体が転がっていた。だが、もしもその死体があなたの母や父や妹をなぶり殺しにした猟奇殺人犯の死骸だったとしたら、あなたはその死骸をどう思うだろうか?

証明68

事態は同じでも、それをとらえる人によって全く違う反応になる。

血みどろの死体に神を見る。それができるかどうか。

絶望の中に神を見るか。悲惨の極みに神の栄光を見るか?




命題69

あなたは自分の意志や自分の努力?で生きているわけではない、

あなたは日々努力して意識的に心臓を動かそうとしてますか?

あなたは努力して苦心して血液を循環させていますか?

ノーでしょう。

私たちは自然力によって生かされているだけです、

そういう自然力の化身である肉体舟にとりあえず乗ってるのがあなた(の魂)なのです、

証明69

だから肉体に対するくだらない心配はすぐにやめて、今すぐ霊性の旅に旅立つのです、ほら、もうすぐ日が暮れそうだよ。

暗くなる前に今夜の宿に辿り着くように。少し、急ごうか?

明日はまた早朝出立だからね。





命題70

世界は暗示と啓示とお告げと成功の種子に満ちている、

だがそれに気づくのはほんのわずかの人だけだ、

ほとんどの人が見過ごしたものに、その人だけが、ふと、気づいた、

その人がこの世界で成功した所以である。

証明70

あなたは今日もまた成功の種子を血眼で探す、だが成功の種子なんていくらでもごろごろ転がってるのだ。ただ、あなたの曇った眼には見えないだけ。この世で成功してみるのもあの世への良い手土産?になるかもしれないから、成功してみなさい。世間的成功でも魂の修養の素材にはなりうるだろうから。





命題71

楽天家のことをお気楽な馬鹿者とののしるあなた。

だが世を悲観する厭世家も、もっと大馬鹿者である。

この世界は事態としてただそこにあるだけである、

それを悲しむか。喜ぶかは、あなた次第だ。

あなたが勝手に色を付けているだけ、

世界は元もと、無色透明、無意味、無価値の世界であるのに。

証明71

空を行く雲も、

草原を流れる小川も自分ではその行く先を知らない、

でも川は流れ雲は空を漂う。、

「美しき桜の秘密を探らんと幹を割りても花はあるまじ」  自詠






命題72

あなたが一つの選択をしたならもう一つの選択肢を捨てねばならない、

このようにあなたはどちらかを選んで、すべてを選ぶわけにはいかないのである。

そうして、選択して、選択して、そうして、生き抜いた先に何が待っているのか?

それはおそらく、神だけが知っている。

証明73

例えば2本ある籤の左ばかりを引き続けたらどうなるか?

あるいは右ばかりを引き続けたらどうなるか?

結果はたぶんそんなに変わらないだろう・。

「幾夜小夜旅の峠の関守の鬼は通さぬ百年の時」 自詠





命題73

死は終わりの始まりである。死がなければ生もない。生があるから死がある。

生と死は相関関係だといえよう。死は誰にでもあることであり何もあなただけの特例ではない。

だから、いたづらに恐れるなかれ。むしろ今生の責務が無事終了したことを寿ぎなさい。

ただし自殺はお勧めできない。生かされる限りは生きてゆくのが使命なのだから。

証明73

死よ、汝,究極の悪魔の平等よ、死よその圧倒的な存在感よ、

だが死よ、汝、おごるべからず。死なんて何も大したことでもない、あなたの父母も祖父母も曾祖父母も、みんな死んで来たのだ、今度はあなたの番だね。それだけのことにすぎない。





命題74

同情。共感、情け、哀れみ、思いやりが、時として凶器になりかねないという恐ろしい事実を

あなたは忘れてはいけない。不用意な、安易な同情は相手をつけあがらせて、傲慢な悪魔に変身させるだけだということもあるということを。

証明74

憐れみがもたらすものは、憐れまれた者からの、おぞましい強欲だけである。

憐憫を食い物にしている、弱者もどき(仮面弱者)がいる。これはおそろしい真実だ。




命題75

チャンスは実はどこにでも転がっている、しかし多くの人はそれに全く気が付かない。

証明

極言すれば、すべてがチャンスである。だが、あなたがそれをピンチだと思った瞬間、たちまち、すべてがピンチに変わる。今日は本当に良い日だ、と、あなたがそう思えばそうなる。この世は仮想世界、あなたが思うようになる。

この世での成功体験はこの世での失敗体験と同様、死ぬときの手土産?にもなるのだろう。

いずれにしても、世俗の成功がいかほどの霊的意味を持つかは、あなたの霊性進化の階梯によるだろう・



命題76

人生の絵をうまく頭の中に描けた人がこの世では成功する。

証明76

あなたは上手にあなたの人生の絵が描けますか。せいぜい練習してうまく描いてください。

そしてせいぜいこの世での成功体験を味わってみてください。成功も失敗も、死ぬときにはすべてカゲロウの様に消え去るけれど成功体験も魂の錬成には良いものではあるからです。




命題77

人生は、世界は不条理だと、不公平だとお嘆きのあなた。

だがもしかしたらそれは神の配意だったのだとしたら?

まずあなたのおかれた位置を再確認しなさい。

今あなたはどこにいますか?

宇宙のどこの座標軸にいますか、

そしてそこはあなたにとってどういう位置づけだと思いますか。

それを、そのことを少なくとも1週間じっくりと考えなさい。

他人に聞きまわるのでなく、あくまでも自分で考えなさい。

証明77

そうすれば、

もしかしたら、あなたが思う不条理も不公平も、霊性へ至るための神の試練だったと

納得できるかもしれません。







命題78

種をまかなければ生えない、求めなければ与えられない、ドアを叩かなければ開けてはもらえない、

あなたは何がほしいのですか、何をしてもらいたいのですか、まずそれを表明しなさい。

証明78

まずあなたの旗を掲げることが先です。あなたの旗を作りなさい、え?そんなのないって。

じゃあとにかく作るのです。あなたらしいあなたを表す旗を。その旗を掲げなさい、






命題79

人を呪ってはいけない、人をだましてもいけない、必ずブーメランのように自分に返ってくるのだから。

証明79

あなたから出たものはいつか必ずあなたに返ってくる。それがこの世の法則ですから。

あなたが掘った落とし穴に結局あなたが落ちる羽目になるだろう。

あなたが作った毒薬であなたが毒殺される。





命題80

人は自由に、あなたの心のままに、思うがままに、この場所に天国も地獄も作り出している。

証明80

人は今ここに、その心で、天国でも地獄でも自由自在に作り出せるのです、それがこの世の秘密だったのです。囚人よ。世界があなたを牢獄に閉じ込めているのではない。あなた自身が牢獄であり、あなたがあなた自身を牢獄に閉じ込めているのである。






命題81

たとえどんなに事態が絶望的であっても決して絶望してはなりません。

信じて祈り、待てば奇跡も起こるでしょう。

証明81

絶望的だと誰が決めましたか?あなたが絶望しない限り、それは絶望的ではないのです。

死の直前まであきらめてはいけません。そして死ねば絶望も消えます。

死を境に180度ひっくり返るからです。




命題82

あなたの人生は誰か他人が代わりに生きてあげることはできません。

あなたの人生はあなたが生きるしかないのです。

さあ、まず一歩を踏み出すのです。

あなたの人生の絵をあなたが描くのです。

すべてがあなたから始まることを忘れないように。

証明82

どんな絵でも自由に描けるからと言って、

絵を描くのは良いが、くれぐれも妄想や狂気や悪魔の絵を描かないように気を付けることだ。




命題83

悩みが来たら、喜びなさい。

幸運が舞い込んできたら、用心しなさい、健康なら嘆きなさい、病気なら喜びなさい。

証明83

逆も真実なり。幸運の陰に悪魔の冷笑あり、不運の陰に天使の微笑みあり、

それをどう生かすか、それはあなた次第だろう。病気と健康というのはもしかしたら

一つ(一体、ワンセット)なのかもしれない。




命題84

野菜を食べて、肉も食べて、、というように何を食べるか、あなたは心配していますね、

でも精神的な食物についてはあなたは無頓着すぎます。

心にも適当な食物が必要です。

証明84

心のビタミンは、何だと思いますか。それは神の口から出る言葉です。

霊感でそれは聞くしかありません。あなたにはそれが聞こえますか?








命題85

偉大な芸術作品はしばしば、インスピレーション(霊感)や夢のお告げで、まるで自動的に?創作されたものであるかのようなことが多い。

証明85

苦心惨憺、こねくり回したあげく小器用にわざとらしくまとめ上げられた作品は、何の感動も呼ばないことが多い。本当に霊的な創作は泉の様にあとからあとから湧き出してくる。








命題86

意識変容の階梯はいつだって魔術的なのだ。

証明86

サトリとは直ちに意識変容の錬金術的な祭儀なのだから。

物事は変化してやまない、事態は激変する、

例えば水が液体になり氷になり気体になる。

この3態が同じ水だって、信じられますか?

まあ言ってみれば魔術です。

でも水なんです、その本質は不変なのだ。





命題87

様々な外的な刺激に反応するだけで一生を終わってしまう人がどれほど多いことだろう。

そういう人にとって覚醒はついに訪れない。

証明87

まあ、でも、それもまたあなたの人生です。ある意味、それでも良かったのです。

あなたがもし覚醒でもしてしまったら、それはあのイエスがそれまでの平凡な大工職人から突如、「神の国は近づいた」といって布教を始めたときに、イエスの親類たちが「イエスは気が狂った」と言って

騒ぐように騒ぐだろうから。




命題88

この俗世で、俗人のままで魂の救済を求めるなど、そもそもどうしたって無理だろう。

証明88

瞑想によって神の領域に到達しえた覚者でも、瞑想から醒めれば、現実界では、また乞食に戻り、家々の戸口に立って日々の食い物を物乞いしなければならないのだ。この世での束の間の命尽きるまでは。





命題89

人が重力に打ち負かされて地の底まで落下したとき、初めて人は神の恩寵を知るのだろう。

証明89

貶められ、さげすまれ、ののしられ、そこまでの試練を経なければ、おそらくは、神の恩寵に触れることはできないのだろう。死によって恩寵を知る、それは苦行によって恩寵をす知るのと同義だろう。






命題90

自然現象とはもしかしたら、霊的シンボルとしてあなたの前に突き付けられているのかもしれない。

あなたに解明してほしくって、待ってる?のかもしれない。

証明90

自然現象とは解析すべきパズルのようなものだ。自然の謎を、そのパズルを解き明かしなさい。

自然の中に青春の命の霊水があるのかもしれないから。





命題91

世界は私が存在して初めて世界になる。神は私が存在して初めて神となる。

証明91

私の世界は私なしには成立しえない、よって世界と私と神は一体である。

私が世界にすり寄るのではなく世界が私にすり寄ってくる。

神は寂しいので?人間を作ったのです。





命題92

人は出会うべくして出会う。あなたが生まれてから出会った人々はすべてそうだ。

あなたが今まで出会った悪魔のような人も、天使のような人もすべてある運命の糸によって出会うべくして出会わされている。

証明92

偶然の出会いなんてこの世にはありえないのです。すべてはしつらえられている。ただしそれをあなただけが神の配慮で知らされていない、






命題93

秘儀参入のイニシエーションはグル (マイスター)に拠るしかない。

しかしそれにしてもこの世には偽グルのなんと多いことか。

証明93

偽預言者に気をつけなさい、彼らはあなたの魂を食い物にしている。

だが、

偽預言者に引っかかって自滅するのも、あなたの今生の決められた人生行路だったといっては言い過ぎだろうか?語弊があるかもしれないが、あまりにもこの人生、この現実世界のみを唯一視、絶対視しすぎないほうが良い。この世界だけが唯一ではないのだから。






命題94

世界は寓意とシンボルと暗喩に満ちている。それを解明するのがおそらく、オカルティストの役目であろう。

証明94

世界の寓意(暗喩)を解き明かすことこそがあなたの、そしてわたしの使命だ。

直感を研ぎ澄まし霊知の霊山を目指そうではないか。








命題95

聖書とか、そういう宗教書を今、改めて、寓意と象徴の暗示文学として再読み込みすることが必要だろう。

証明95

宗教文書の読み直しが必要だ。神の言葉ではなくて、それはその文書を書いた、とある宗教人作家の暗喩だったのではないのか。神とは、そこでは高いところからの啓示、あるいは、テレパシーだったのかもしれない。






命題96

第3の目で見ること、第3の耳で聞くこと、

そこからあなたの霊性の旅が始まる。

目を閉じなさい、

耳をふさぎなさい。そうして無影の映像を見るのです。

無音の音を聞くのです。

証明96

魂の旅立ちの日のためには、肉の目をふさぎ、肉の耳をふさごう。

そして、

霊眼。霊耳を、今こそ、開くのです。






命題97

あなたがどういう磁力を持ち、どういう磁場に今いるのか、それがわかればあなたはすべてに勝利できるだろう。

証明97

磁場がないという人がいる、というかほとんどの人は磁場を持っていない、

あなたは自分の磁力場を持っていますか?

ない?。

じゃあ、いますぐ、作りなさい。

どうやって?念力で自分の磁場を創出しなさい、





命題98

世界の奥義がわかる唯一の方法は、考えるのではなくて、即知・体感することなのです。

本当の答えはいつだってそうしてあなたに訪れるのです。

熟思・熟考からはいつだって、くだらない結論しか出てこないのです。

証明98

考えるな。 観じなさい、

見るな、  察しなさい。

聞くな、  気づきなさい。








命題99

あなたが受け入れる準備さえできているなら、それは突然あなたのもとに訪れるだろう。

さて悪魔がくるか?仏様がくるか?あなたの器は、悪を封じ込める封印箱ですか?それとも、

幸せの宝箱ですか?すべてはあなた次第なのです。

証明99

あなたはどれほどの容器を持っていますか?雨が降った時天からの恵みを受ける雨水貯蔵器。

小さな器に、大きな湖の水を入れることはできない。

まずあなたの器の許容量を増大するしかない。

あなたの器を大きくする方法。それは簡単です。

私は無尽蔵の器そのものだと信じればそれでよいのです。







命題100

あなたが神を知っていることが重要なのではなく、神があなたを知っていてくれることが重要なのだ。

神へのアピール(神頼み?)も重要です。

証明100

神よ。どうか、私にパワーを授けたまえ。神というお守りがなくても生きてゆけるほどのパワーを授けたまえ。そのとき神は消えている。神が死んだのではなくて神はスーッと消えている。










命題101

世界は鏡だ。あなたが鏡に微笑めば、鏡もあなたに向かってほほ笑む。

あなたが鏡に向かってののしれば鏡もまたののしり返す。

鏡に向かって手を差し出せば鏡から手が出てきてあなたの手を握り返す。

証明101

ただし、、

恐ろしい事実がある。あなたの鏡が歪んでいるかもしれないし、あるいは、鏡は割れることがあるという事実だ。鏡から不協和音しか聞こえてこなかったら鏡が歪んでいるのかもしれない。







命題102

出来ないことを数えるのをやめて、できることを数えよう、そしてそのできることだけを心を込めて実行しよう。それがこの世でのいわゆる、現実的な成功へのあなたの唯一の、方程式だ。

証明102

それをなしえた人がいわゆるこの人間世界での「偉人」である。この仮の世で「偉人」になってみるのも霊魂の旅の途上での一つの人生経験かもしれないから。

いずれにしてもやがてすべては黄昏の中に消えてゆくのではあるが、当座の、架空の偉人、架空の大富豪、架空の成功者。に、なってみるのも今回の人生経験では、有ってもよいだろうから。







命題103

あなたは本当は大富豪だ。あなたは本当は神だ、

だが、、だれもそんなこと信じようとはしない。

しかし、もし、それを心から信じ、一点も疑わなかったら、

あなたはいつか本当に大富豪になり

それどころか神にまでも、なれるだろう。

証明103

あなたも、神になってみますか?

神になってみるのも、今回の人生行路では、一つの良い経験かもしれない?



                                                  

命題104

完全に悟りすましたなら、あなたはもうこの俗世で何もする必要もないし、生きても死んでも、もうどうでもいいのだろう。食欲も色欲も完全に消え去り、無欲の極致、だが、あなたが本当に、そうなりたいと思うかどうかが問題だ。

証明104

それよりもおいしい酒でも飲んで浮世の娯楽にうつつを抜かしてこの俗世にとどまっていたくはないのか? それが多くの庶民の本音だろう。 まあ、その俗世暮らしもやがて終わるときがくる。そう、あなたはいずれ死ぬ。でも悟らずに迷妄し続けて酔っぱらって野垂れ死にしたって、大局的に観ずるなら、サトリの境地と、等価なのだから。それでもいいじゃないか?っていうそういうサトリ?もあるのかもしれない。1000枚の金貨と神とどっちを選ぶか?と言われたらあなたはどっちを選ぶか?

私はどっちを選んでも正しいと思っている。


一切を疑え、何も信じるな、

すべて正しい、すべて、信じなさい。  

そのどちらもありうるのだろう。  

そう、すべては正しく、すべては間違っているのだから。













結語


私は夢を見ていたのだろうか?

それとも、、だれかが、「わたし」という夢を見ていたのだろうか?

そのどちらであるともいえるし、また、どちらでもないともいえる。


いずれにしても、、

この現世での、私の霊性の旅は、まだもう少しだけ、続くのであろう、


かわいそうな子よ、

お前は太陽の光がまぶしすぎて目を背けて泣きじゃくる。

だがこの私だってそうじゃないのか?

真理に触れることを恐れてすぐ目を伏せてしまう。

だが、おびえている時ではない。

それは明かされなければならないのだ。

私に命を与えた究極の霊知の、その宇宙の秘密は。


しかし

今夜は、もう夜も、だいぶ更けてきた。

そして私の心の疲労もピークに達している。

だから、

ここらで、ひとまず今夜は筆を置くことにしよう。  


そうだ

もう少しでこの転生も終わる。

だから、

もう少しの辛抱だ。

それまでのもう少しだけの辛抱だ。

あとすこし、、、、、そうすればこの苦役も終わる。

あと、、もうすこし、、。

そうすれば一切が終わる。




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