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天気予報士

作者: 夢前孝行

    天気予報士



私は公共テレビのKHKで気象予報士をやっています。

夜七時から二十七分までニュースは流れますが

私は三十分までの約三分間時間を貰って明日の天気予報を放送しています。

天気予報はままならぬもので十日に一回は外れます。

私は言い訳になりますが上層部から流れてきた天気予報の記事を読むだけですが、

外れると視聴者からも苦情が来ます。

これは上層部から流れてきた記事を私が読んでいるだけですので

私には責任がありませんが

視聴者からの風当たりは全部私が受け止めなければなりません。

昨日明日は一日中晴天で傘の心配はありません、

と放送しましたが

翌日は昼から土砂降りの雨になり

天気予報が外れてしまいました。

そんな日私は地下鉄を降りて自分のマンションまで

歩いて帰るのですが

傘も差さずにずぶ濡れで帰ります。

降りた地下鉄の横にはコンビニがあり五〇〇円の傘が売っているのですが

買わずに

びぃしょぬれで帰ります。

これがせめてもの私が視聴者を欺いた見返りのバツとして

天気予報が外れた時

トクに

晴れから雨に変わった時このように自分に罰を与えてマンションに帰ります。


これは内緒の話ですが。


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― 新着の感想 ―
[一言] 【Farfetch'd】ネギ愛好家と申します。 天気は、技術が進歩するごとに精度を上げていますが、それでも局地的なものや突発的なものを予想できないでいると思います。そんな中、技術に奢らず、傘…
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