第1話 2ヶ月前の大きな出来事
2ヶ月前...。
僕、リュウイチは記憶を無くしここに居た。
どうやら僕はここの生徒らしい。
友達っぽい人もいた。
家には帰ってなく、寮に住んでいるらしい。
何も分からない。
ただ、よく分からない授業を聞いて、運動して、寮に帰って寝るだけの日々。
けど、その日々が、
7月27日。
その日に変わった。
何となくテキトーに歩いてた。
急に足場が無くなった。
気づけばよく分からない部屋に来ていた。
「お前...どうやって入った?」
「え?」
目の前にはクマに寝癖、服もシワシワの変な男が立っていた。
僕を見てビビっているのか後ろに下がっている。
「ちゃんと入れねぇようにしたはずなのに...。ディアセント以外は...。」
ディア...セント?
「あの...ここ...どこですか?」
「どこでもねぇよ。それより...お前、どうやって入った?」
「えっと...テキトーに歩いてたら、足場がなくて...いつの間にか...。」
「ッ...! 君...。やべぇもん持ってるな...。」
男はそう言い、僕を凝視する。
「え?」
「最近...何かあったか?」
「いや...分かんなくて...。記憶を無くしたみたいで...。ここのことも、よく分かんないんです...。」
そう言うとその男は少し考え、笑顔でこう言った。
「よし...。俺が色々教えてやるよ。」
そう言い男は立ち上がる。
「え...色々って...なんですか?」
「君は、普通の人間じゃない。もっと言うと、ここに居るべき人間では無い。だから、教えてやる。」
「え?...だから...何を...?」
「難しいことは後だ。ここに居るべき人間じゃない同士頑張って行こうじゃないか。」
「えぇ...。」
全く分からない。
「君は今日から毎日ここに来い。ルールが2つ。俺の事を先生と呼ぶこと。そして...飯を持ってこい。」
「はい?」
「教えやるって言ったんだ。全部をな。その代償だよ。」
なんでかは分からない。
何故か、その男の元で学んでみたいと思ってしまった。
彼は何かを持っていると思ってしまう。
見た目は変だが、目だけは異様に真っ直ぐだった。
「名前は?」
「リュウイチ...です。」
「そうかイチ。早速、飯! 買ってこい! 」
これが僕と先生の出会い。
誰から見ても変だろう。
けれど、僕の運命を変える大きな出会いとなったのだ。




