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ダンジョン時代と人見知り  作者: 酉名酉丁
第一章 新人冒険者ひっそりと爆誕

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14/20

12話:おつかい

 やつれた様子でダンジョンから出てきた蒼。

 このまま帰ってしまおうとも思ったが、少し早めにダンジョンから出てきたおかげで夜ご飯までまだ時間がある。そのため、今日集めたゴブリンの魔石を売って、その金で弟と約束したポテチを買って帰ろうと考えた。


 本日倒したゴブリンの数は八体。

 新しく覚えた爆速転移により高速移動ができるおかげで、ゴブリン狩りが捗った。


 買取所のおっちゃんに渡すと、800円を手渡される。


「よお頑張ったなあ」


 おっちゃんがそう褒めてくれるので、蒼はドヤ顔を返しておく。

 ドヤ顔はできても会話はできない人見知り。次は受付嬢のもとに行く。


 受付嬢のところで、帰還証明なんちゃらかんちゃらを済ませて組合の建物から出る。



 ついに一言も発さずにドヤ顔と微笑のみで乗り切った蒼。

 次はおつかいの時間である。



 そういえばここのスーパー、発注ミスで在庫が大量にあるからポテトチップスお好み焼きソース味を安売りしてるって弟が昨日言ってたな。


 そんな事を考えながら蒼は地下鉄に乗る。向かう先は隣町のスーパー。


 駅前にいるティッシュ配りのお兄さんの目を盗み、すぐ近くのスーパーに入る。


 そのまま流れるような所作でポテチを2袋買って帰宅する。ミッションコンプリート。

 いつもよりは遅いけれど、夜ご飯まではまだ全然時間がある。

 帰宅した蒼は、そのままポテチを弟の翠に渡すことにした。



 §



 いつもより少しだけ遅く帰ってきた姉。

 そのまま部屋に来て、ポテチ2袋を差し出してくる。


「ダンジョンの帰りに、ついでに買ってきたよ」


 姉がおつかいを成し遂げた。



 姉も成長した。そう思っていた頃もありました。

 こいつ、わざわざ電車に乗ってまでセルフレジのあるスーパーの方に行きやがった。

 全然ついでじゃないんですけど。


 せっかく人が「駅前のスーパーは1袋100円で売っている」という情報を教えてあげたというのに。

 こいつは1袋160円のポテチを買うために、片道230円かけて隣町のスーパーまで行きやがりましたよ。

 愚か。



 なんか弟の機嫌が悪くなった。

 これが反抗期か。


 値段がうんぬん言っていたけれど、お金を稼ぐ能力を手に入れたお姉ちゃんは多少の値段の違いなんて気にしないのさ。



 §



 おつかいを完遂し、達成感に満ちた体に夕食でエネルギーをチャージ。

 満ち足りすぎて破裂しちゃう。


 バイオレンスな想像をしながら、夕食を終えた蒼は明日の準備をしていた。


 ダンジョンに潜る準備ではない。学校へ行くための準備だ。

 リュックにハンカチとティッシュ入れる。その近くに丁寧に畳まれた制服を置く。


 明日は高校の入学式。

 遅刻しないように用意は終わらせておく。入試の時のような失敗はしない。


 リュックに入れた荷物、その隣に置かれた制服。明日のための準備を終えた蒼はベッドに入り、掛け布団をプットオンして眠りの世界へいざ行かん。



 寝つきが良い少女蒼。すぐに寝息を立てながら眠り始めた。

 さて、目覚まし時計はセットしたのだろうか。

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