PURGEー58 メビュト!!
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黒葉達が次々起こった海でのトラブルをどうにか解決し、帰路に着こうとしていたそのころ。彼等も全く知らない宇宙の何処かの世界にて、一つの集会が執り行われていた。
男女体格バラバラな集団。しかし来ている服だけは揃って赤いもので統一されている。つまりは黒派の言っていた『赤服』その人たちだった。
隊員達が整列し目を向ける先には、一人だけ豪華な玉座の上に足を組んで座る女性が一人。
高めの身長にリドリア以上に出るところが出て引っ込むところが引っ込んだ曲線美。大人びて美しいながらも何処か鋭く詰めないものを感じさせるご尊顔。この部隊のリーダーなのだろう。
すると列の真ん中を通る形で二人の人物がリーダーの女性の前に顔を出した。片方は黒葉と信乃を無人島内で襲撃し返り討ちにされた女性『ルルべ』。もう一人は捕まりかけた彼女を引き連れて姿を消した赤いフード人物だ。
二人は立膝を付き、玉座に座る女性に頭を下げる。ルルべの方は教条からかなりの恐怖が読み取れるほどに既に汗にまみれている。
「いい。顔を上げろ」
「「ハッ!」」
玉座の女性を許可を受けて顔を上げるフードの人物。だがルルべは一向に頭を上げることが出来ず、恐怖に震えるばかりだ。
見かねた女性はタイツを纏った長く美しい足を組みなおしつつルルべに圧の籠った声でもう一度言った。
「何をしているのルルべ? 私様の指示が聞けないのかのぉ!?」
ルルべは震えが吹っ飛ぶほどの恐怖心から汗を噴出させて顔を上げた。
「も、申し訳ありませんメビュト様!!」
メビュトと呼ばれた玉座の女性は顎を上げた上から目線の姿勢をとり、目つきを鋭くさせて怒りの混ざった声を出した。
「今も私様の言う事を一度で聞かず、与えた仕事はこなせなかった……実験とはいえ何とも失望させてくれたのぉ、ルルべよ」
メビュトの台詞を聞いたルルべは素突きをする勢いで頭を床に擦り付けて土下座をし許しを懇願する。だがメビュトの表情は少しも変わらず、ため息交じりにルルべに指示を出した。
「服を脱げ。全てだ」
「え?」
「また二度も言わせる気か?」
困惑しかけたルルべだったが、メビュトの返事にこれ以上余計な反応をすれば何を言われるか分かったものではない恐怖を感じた。
従うしかないと肌で感じたルルべは身体を震えさせたまま立ち上がると、身にまとっていたビキニの紐を自ら解いた。たくさん人がいながらもほとんど音のしない静かな空間に外された胸の水着の布が落ちる。
次にルルべは腰の布地の両サイドに指を引っかけると、恥ずかしさから顔を赤くしつつもそれ以上に目の前にある恐怖を強く意識して布地を下ろした。
着ているものが全てなくなり、衆目の前で一糸まとわぬ姿になってしまったルルべ。頬が真っ赤になって両腕で胸や下半身を隠そうとするも、後ろの構成員達に後ろ姿は丸見えだ。
中には目の前での美少女の脱衣行為に唾を飲みこんで反応している構成員がいる中、メビュトは玉座から立ち上がり、椅子の裏に隠されていた鞭を取り出した。
「さあ、お仕置きの時間やのぉ。ルルべ、四つん這いになってお尻を見せぇ」
ルルべに反対する権限はない。やられることが分かっていても逆らえばより自分のみが危なくなるだけ。彼女は受け入れなければならないと言われるままの姿勢を取る。
そこからメビュトはゆっくり舌なめずりをすると、丸めて持っていた鞭を伸ばして思いっきりルルべの尻に激突させた。
「ぐはぁ!!」
「この程度で根を上げるなぁ。お仕置きはもっと苦しめなければ意味がないだろう? のぅ!!」
台詞を吐きながら鞭での攻撃をお仕置きを続けるメビュト。後方にいた構成員達は目の前の光景に何処か息を飲むものを感じる人もいるにはいたが、大半がメビュトの高校とした表情での暴行に恐怖を感じていた。
中には本人には聞こえない程度の小さな声で会話をする構成員達もいた。
「おっかない……今日はいつにもましてお仕置きが厳しいなメビュト隊長」
「無理もない。この前ユウホウが次警隊の基地に侵入を成功させたらしいからな。腹違いの弟に大きな功績を立てられたことで焦っているんだろう」
「誰が私様の弟だ!!」
会話が聞こえていたのか次の瞬間に飛んで来た鞭。その伸びは通常の武器などとは比べ物にならない長さとなり、会話をしていた構成員にピンポイントに命中させて吹き飛ばした。
鞭を自分の手元にまで戻したメビュトは怒りの表情に顔色を変えてこの場にいない人物の言及をする。
「コクめ……高々気まぐれで出来た出がらしが手柄を取るなど許しがたいのぉ!! そんな時だというのに貴様は致命的なミスを犯しおって!! 許せん!! まだまだ許せんぞぉ!!」
怒りの怒髪天とでも言いたげながらも鞭でルルべの尻を叩くメビュトの表情は涎を垂らした高揚したもののようにしか思えなかった。
彼女のフルネームは『メビュト ゴース リベリオル』。コクも参加した先の次警隊入隊試験を強襲した赤服特殊部隊『ユウホウ』の隊長『コク ゴース リベリオル』の腹違いの姉であり、コクとは別の特殊部隊、『コントン』の隊長である。
この海の事件をきっかけとして、彼女達が黒葉達森本小隊とまた関わることになるのだが……
それはまた別のお話。
二人の後ろにいた赤服の構成員達に指示を出した。
「お前達、
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