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PURGEー54 海遊び!!

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 事件後の被害者及び犯人の処理と組織への報告に追われて次の日の日中を丸々寝て過ごすことになってしまった森本小隊。夜になって目が覚めた四人はホテルの部屋の中でようやく各場所の情報の整理をした。


「それじゃあ黒葉と信乃、アタシとレニでそれぞれ別の事件に当たっていたという事だったの?」

「まさか同じ場所に複数、しかも同じ行方不明事件が偶然起こっていただなんて……」


 こんな事もあるものなのかと判断しかける黒葉達だったが、レニはここで首を傾げてふと口にしたことが鶴の一声になった。


「偶然……なのでしょうか?」

「え?」

「レニ、何か引っかかるの?」


 レニはリドリアの返しに頷くと、自分なりの意見を言い出す。


「同じ場所で事件が起こった。ここまでならまだわかるんですが、それが用途は違えど同じ事件内容だなんてと思いまして……

 もしかしたら、片方がもう片方のカモフラージュのための囮だったんじゃないかって」


 レニの仮説に他三人が目を丸くして驚く。確かにそれならば同じ場所で同じ内容の事件が同タイミングで発生した事にも納得がいく。


「それじゃあ本命は……」


 そしてどちら側の情報も知った今、どちらが本命であるかは四人ともすぐに理解した。


「赤服……奴らの事件だね」


 信乃の回答に全員同意した。ググは描くまで個人単位の行動。もしかすれば彼も赤服からの接触があったのかもしれないが、何にしろ奴らの実験のための囮にされていたのだろう。

 しかし結局蜘蛛を育てて何をしたかったのか。よく分からないままに終わったその事件には若干の引っ掛かりが残っていた。


「わざわざ囮を用意してまで一体何をしたかったのだろう?」

「蜘蛛は、六番隊の複数部隊の人達が保護しに向かったってなったから、どうにしても大丈夫だとは思うけど……」


 不穏な空気が流れ始める四人。だがレニはここで自分が言い出した言葉のせいだと反省して空気を換える台詞を考えた。


「ま、まあ……どちらの事件も解決したんですし……何かあったとしてももう大丈夫ですよ。せっかく海に来て仕事も終わったんです。明日はみんなで目いっぱい遊びましょう!」


 レニの言葉にリドリアと信乃がピクリと反応した。


「そうか! そうね! 明日からは遊べる! そうよ!!」

「せっかく来たんだから! 確かに楽しまないと! ね、黒葉君!!」

「え!? あ、うん……」

「「黒葉君?」」


 信乃が黒葉を下の名前で呼んだことに気付いたリドリアとレニがゆっくり瞬きをした。黒葉もやや合意運に推される形で翌日は海水浴を楽しむことに決まった。



_______________________



 という訳で翌日。日が昇りある程度時間が経ったころにリドリア、信乃、レニの三人はまたしても新しい水着に着替えてハイテンションに砂浜に飛び上がった。


「海水浴だぁ!!」


 三者三葉の変化のある水着。信乃は黄色いビキニ水着、逆にリドリアがワンピースタイプの水着を着込んでいる。

 レニはフリルは少ないながら水玉模様の描かれたキュートなビキニを着こなし、タイプが変わっても三人の魅力が落ちることはなかった。


 前日と違い今回は三人ともどもプライベートとして楽しんでいたため、周囲一帯の男性客たちが揃いも揃って見とれていた。

 それと同じように信乃に腕を引かれて彼女達と共に遊んでいる黒葉に対して怒りと嫉妬の視線を向けていたが。


「ほら! 行こう黒葉君!」

「ああ、そんな引っ張らなくても大丈夫だよ森本さん!(うぅ……周りの視線が痛い……)」


 周囲の視線が突き刺さる思いになる黒葉に信乃は一度足を止めて手を放すと、彼の両頬を軽く叩いてきた。


「エッ!? 何!?」

「信乃!」

「ほえ?」

「黒葉君、私の事まだ名字で呼んでる!」

「え? あぁ……ごめん、信乃さん」


 名前を呼ばれた信乃は満足そうに笑みを浮かべながら手を放すと、更に微笑んだ顔を黒葉に向けた。


「よろしい!」

(委員長、こういうキャラだったっけ? 葉っぱビキニの変な効果、まだ残っているのかなぁ……)

「何しているんですか二人共! こっちでビーチバレーしますよぉ!!」

「はーい!」


 大きく聞こえてくるレニの声に信乃は振り返り元気よく走っていく。少々勢いの置いてけぼりを食らった黒葉がガスを抜くように息を吐く。


「フゥ……」

「お疲れの様子、大丈夫?」


 ふとかけられた声に黒葉はびっくりしてオーバーリアクションで振り返ってしまった。

 そこにいたのは麦わら帽子を被り、サングラスをかけた大人な女性。大きな花柄の模様をアクセントにしたワンピースタイプの水着をセクシーながらもクールに着こなし、色気より先にかっこよさが際立っていた。


 一瞬で大人の魅力にひかれた黒葉が頬を赤くして言葉に止まってしまうも、すぐに我に返って慌て気味な返事をしてしまう。


「あ! いやそのすみません! 大丈夫です!!」

「いや顔赤いけど。猛暑だし熱中症気を付けないとだめだよ。水分補給したら?」


 今初めて会話をしている相手に心配されてしまう黒葉。見ず知らずの人に心配させてしまったことに申し訳なさを感じつつ、頭を下げて謝罪してしまった。


「ああいや! 本当にごめんなさい! 俺は大丈夫なので!! 失礼しました!!」


 黒葉は即興の台詞で会話を打ち切ると、逃げるように信乃たちの方へと走り去ってしまった。

 女性はほんの少しだけ彼の事を笑ってしまいつつ、サングラスをずらして彼の背中を見た。


「フフッ……ちょっとやり過ぎましたかね」


 一方の遅れている黒葉を待ってられずに足首に海水に漬かるほどの位置で遊んでいた美少女三人。

 そこから離れた海の深い中にて、闇の中に光る何かが彼女達を見ていた。


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