方眼紙
算数ノートとか。
きっちり長四角の紙に
それよりさらにきっちりした
ちいさな真四角を敷き詰めて
生真面目にならべた方眼紙
マスの枠線をなぞって まっすぐな線を引くなり
ひとマス ひとマスに 文字や数字を書き込むなり
好きにしてくれと
尖らせた鉛筆に身を委ねてみたものの
そんなされるがままをいいことに
マス目の角から角へ斜線を引いたり
はみ出すどころか
マスの枠線やマス目もあったもんじゃなく
自由にお絵描きをして
らくがき帳みたいな扱いをうけることも
ままあるだろう
そんなとき方眼紙は
不愉快そうに舌うちするのか
あるいは逆に
こいつは愉快だと笑ってみせるのか
ぼくはそれに興味があるんだ
マス目あって、便利なときもありますけどね。