全てを凌駕する
俺は全てを凌駕する。
今はピンチの時だ。
時間は1時間前に遡る。
◇
興奮を現象として時間をかけて現実にする。
ゴブリン→オーク→オーガのような進化の果てがこんなものなのか。
メタルオーガが出現する。
裏山ダンジョンの87階層でこの凶悪なモンスターが出てきた。
栞を連れてこなくてよかった。
でも小鳥がいる。
小鳥を危険な目にあわせたくない。
「大丈夫この程度の敵は問題ない」
「いややばいぞこの敵は」
俺は冷静に物事を判断する。
メタルオーガに攻撃が通用しない。
固すぎるのだ。
ワルのワールドエンドビームでも傷一つつかなかった。
フルの爆発パンチでも爆発しない。
アカの火炎魔法でも燃やし尽くせない。
キィの雷撃でも焦げ付かない。
ヤバイ終りだ。
「うぬぬぬ……まだなのじゃこの程度の奴など本気を出せば……」
「本気じゃなかったのかよワル!!」
「そうなのじゃ! ここぞと言うときにしか使わないと決めた大技があるのじゃ!!」
「それが!!」
「それがワールドエンドバーストなのじゃ」
それを早く言ってくれよ。
ワルそれじゃあ一発ぶちのめしてくれ。頼むぞ。
そしてワールドエンドバーストが放たれた。
ただの大砲のような砲撃だった。
ビームより太いなと言う感じ。
そしてメタルオーガは弾け飛んだ。
ワルはやっぱり強いと言う感じだった。
全てを凌駕する俺の必殺技を披露しなくて助かったな。




