表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

したくない女としたい男

作者: 青木幽鬼

「いやよ!いや!絶対に嫌よ!」冬の海岸で、女が男に叫んでいる。

「待ってくれよ!どうしても俺は、したいんだ!」

「嫌なの!この状態でするくらいなら、私死ぬわ!」

「早まるなよ!」

「いっそ、あなたが私を殺してちょうだい?」

「嫌だよ!君には死んでほしくないんだ。」

「ほんとに??ほんとに私に死んでほしくないわけ?」

「ああ。ほんとだよ!嘘をつくわけないじゃないか。」

「じゃあこれは何よ?」 女は、yurina&kenと書かれた指輪を見せつけた。

「私は、ゆりあよ!ゆりなって誰なのよ?はぁ。あなた、ほんとは家族に私との関係がバレたくないから、殺したくないんでしょ?」

「…」

「やっぱりね。あなたってほんと最低。」

「わかってくれよ!ほんとに俺は、君としたいんだ。君しかいないんだ!死ぬ気でしたいんだよ。」

「ほんとに?私が死ねって言えば死んでくれるの?」 「いや…それは…」

「ほら、そう簡単には、死ねないでしょう?」 「だって……だって…」

「だってだってって何よ?子供みたい!」

「だって…@¥$#までは、死ねないじゃないか…」

「なんて言ったの?」 「だから!『悪役令嬢ユリアは婚約破棄されて、挙句の果てに剣と結婚させられました。』が完結するまで、死ねないだろう!」 男は、今期で1番と言っていいほど声を張り上げた。

「それは、確かに簡単には死ねないわね!」女は、今期で1番と言っていいほど深く頷いた。

「ところで、どうして指輪が『yurina』になってるのよ!『yuria』で注文したんじゃなかったの!」 「ごめんごめん。『n』を間違えて入れちゃったかも…。妹の名前がゆりなだから、ついつい…。」

「もう!相変わらずおっちょこちょいなんだから!コミケで本格コスするって言ったじゃん!」

「申し訳ございません。ユリア様。」

「まあ、許してやってもいいわよ…。私も、死ぬなんて言ってごめん。私も、死ぬ気でコスしたかったから、それだけはわかって?」女は、少し顔を赤らめた。 「君はやっぱりユリア様そっくりだなぁ。君に会えて嬉しいよ!」

「ほんと?ありがと。」


12月のコミケが楽しみだ。早くコスプレしたいなぁ。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ