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神の下僕は世界を守りたい  作者: D沖信
精神と鉄機を操る神々
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対策と新武器

機械の侵略から中一日、神藤の会社の総力を使い後始末を終えて鉄杭と機械の調査を軽く終えて黒鴉が翔達に報告に来る。

「公にするのはマズイ感じだったから取り敢えず先にあなた達に報告するわ」

いつも通り浜松家のリビングで足を組む黒鴉の話を黙って聞く。

「結論から言うと未知の技術と未知の合金…新技術の誕生も近いわね」

「姉さん、それ本気ですか?危険では?」

「未知の技術は確かに危険かもね…でも新素材は技術革新に十分よ」

黒鴉は数枚の写真を見せる。

「アキトの予想通り鉄杭が本体で他はドローン…そしてこの杭が新素材」

「めちゃくちゃ硬かった…西園寺のメイスで小さな凹み程度でびくともしてなかったな」

翔が思い出しながら呟く。

「オリハルコンかヒヒイロカネどっちがいい?」

命名に神話に出てくる素材の名前をあげる。

神鳴がヒヒイロカネと叫ぶと黒鴉が頷きながら逆を選ぶ。

「じゃオリハルコンで」

「ちょっと!なんで逆張りするのよ!」

「ふふ、チビッ子の命名は選ばないわ!」

いがみ合う二人を無視して翔が機械への対処法を尋ねる。

「倒しかたは解ったか?」

「あー、子機はそこまで硬くないし…あー、犠牲者を確認した人からの報告で無駄弾は使わず頭を撃って一射一殺、蜂の巣では無かったわ」

翔はそれを聞いて気付く。

「狙いを定めているのか…成る程攻撃がすぐ来ないのはそういうことか」

「あとはやっぱり杭からそこまで離れられなかったようね、戦闘区域は限られた範囲だったわ」

用意が良く地図をサッと取り出してペンで汚い丸をつける。

「大体半径三百メートルって所かしら」

「狭いですね」

黒姫が翔の汚い丸について言及するのを遮って答える。

「そうね、守りもあるだろうけど…あ、でも地球で市販のやつと違って上空へのカバー範囲は強いわね…」

「…それ厄介だな攻撃出来ないじゃないか」

翔が戦闘で役に立てなかったことを思い出し肩を落とす。

「そうね、しかしよく杭を破壊できたわね…確か小太りが電気使うんだっけ?」

黒鴉はレストランでの戦闘を思い出して詳細を聞こうとする。

「ああ、猪尾の精霊で超高圧の電撃を使ったんだと思う」

「電気ねぇ…次に備えて何か考えないと…」

黒鴉は電気と何度も呟きながら何かを考える。

黒姫が市街地の電力は使えないのかと確認する。

「残念だけど高電圧にする為には手間がいるのよ…電線そのままぶつければビリビリする訳じゃないのよ」

「専用兵器なんて作ってもデカくて持ち運び出来そうにないもんな…」

翔もデカいレーザー兵器をイメージして悩む。

やはり猪尾が過労死するのかと諦めかけた所で神楽が物置から登場する。

「お困りのようね!電撃魔法を覚えるなんてどう?…というのは冗談として、新しい武器はいかが?」

神楽の余裕な態度に翔達が怪しむ。

「ふふ、そんな目をしないで、さぁさぁ!」

鞄を取り出してニコニコする。

「電撃使えるやつなら手渡しすればいいじゃないか…」

「風情を楽しみなさいよー」

呆れる翔に神楽が力説を始めようとするので急ぎ翔が鞄を受け取り開ける。

山吹色の意匠が施された新しい刀を手に取る。

「色合い的に都合良いものが出るな」

「そりゃ都合良いものが出るようになってるもの!」

鞄をパッと消して三番目の刀を祝福する。

「翔君、これで戦えるように?」

「三本も使いこなせるかな…」

ふと猪尾の代わりに自分が過労死させられるのではと気付き神楽に他の皆には?と聞こうとした所でスタこらさっさと帰っていった。

「それじゃ浜松、何かあったらあの小太り君と一緒に頑張ってね?どんな精霊か知らないけど」

黒鴉は浜松を使い倒せると知り凄い嬉しそうな笑顔をしながら帰っていく。

「は、嵌められた!」

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