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神の下僕は世界を守りたい  作者: D沖信
精神と鉄機を操る神々
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機襲1

ビル入口から外を眺める翔達はどう攻めるか相談をしていた。

翔がアキトにあとどれくらい防御できるか確認する。

「氷雨の氷壁か…あれは一方向位しか守れないからな」

アキトが困りながら返答する。

西園寺が防御は任せろと声をあげる。

「ナゴエルならある程度のバリア可能と思うわ」

翔とアキトが顔を見合わせ頷く。

「猪尾と一緒に杭に向かっていってくれ、猪尾は破壊するために温存で頼む」

「マジか?あの子機はどうするんだよ」

翔の言葉に猪尾が不安そうに聞く。

「それは俺達で何とかする、早く壊せばそれだけ楽になるから頑張れ」

アキトの返答に緊張した面持ちで猪尾は頷く。

河内が恐る恐る翔に質問する。

「機銃って流石に当たったら…」

「まぁ蜂の巣で死ぬだろうな」

全員がその様を想像してゾッとする。

「えーっと帰ってええか?」

玉藻前が一緒に来たことを後悔していた。

八坂も精霊がいないので戦うの無理だと言う。

「八坂は確かに厳しいだろうな…玉藻前は狐火で攻撃や誘導できるだろ?」

翔の指摘に玉藻前が嫌そうな顔をする。

いつの間にか周辺を調査し終えてヤトがしゅるしゅると戻ってくる。

「周辺には何機か警戒するように飛んでいるみたいです。杭の周りはもっと多く何人も犠牲になっているようです」

周防がヤトを撫でながら報告する。

「そうか、時間無さそうだな…行くぞ」

アキトが合図をして全員で出撃をする。

予定通り西園寺と猪尾が杭に向かって走り出す。

防御手段が乏しい面々はアキトの周囲に集まる。

「なんで集まるんだよ!狙われるぞ!」

「防御出来んのやからしゃあないやろー!」

玉藻前が周囲を見渡しながら叫ぶ。

日が落ち辺りはビルから漏れる明かりと街灯のみが頼りだった。

「ダンはどこや?」

玉藻前の疑問に答えるように近場に来ていた一機がダンの一撃で撃墜される。

「夜はアイツの独壇場か…」

普段は見せない実力に全員が驚いていると別の方向からもう一機姿を表し機械音を立てる。

黒姫が素早く光球を撃ち視界を奪いながら攻撃を当て撃墜する。

「あ、すんなり墜ちました…」

一撃で撃破出来たことに黒姫が驚いていると光に反応したのか飛行音と共に見える範囲で三機ほど飛来する。

「うわ、増援が来たぞ」

河内の言葉に反応してアキトが氷柱を撃ち、玉藻前が火を放つ。

火はあまり効いていなかったが機械の動きは悪くなっていた。

氷柱が刺さった一機は墜ち、残りの機体を蝙蝠が襲い落とす。

蝙蝠が集まり全員の前にダンが姿を表す。

「我輩の事見直したであるか?」

がははと笑うダンだったが更に敵がやってきて話は中断される。

「むぅ、油断するところであった」

今更になって翔は空中の敵への攻撃手段が無く帰りたくなってくる。

(戦えねぇ…早く終わらせてくれ猪尾!)

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