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神の下僕は世界を守りたい  作者: D沖信
幻想生物の神
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神の力4

自宅までの帰り道の間、翔と黒姫の戦いを神鳴が感想を言う。

「中々面白かったけどやっぱり演武のレベルだったわねー、もうちょっと本気でも良かったのよ?」

「勘弁してくれ多分俺が死ぬ」

翔が辟易とした風に答える。

「謙遜ですよ、私達の実力はアレで限界です」

「そうかしら?兄弟の力を知ってる訳じゃないから何とも言えないけど」

神鳴が姉の神姫の実力を値踏みするように黒姫をチラッと見る。

「まぁ一撃必殺の大技のデスと連打できる小技のあの球、丁度いいんじゃないか?」

翔が笑いながら後ろで一喜一憂する玉藻前とダンを見る。

「おかずーおかずー」

「我輩の晩御飯…」

肩を落とすダンに玉藻前が励ますように肘で小突く。

「危ういとこもあったんやけど、まぁ勝ちは勝ちやで」

「うぅ…残念であーる」

それを聞いて神鳴がため息を吐く。

「賭け事なんて馬鹿よねー、殺し合いなんて無理なんだからどのみち翔勝つまでやるはずよ」

「最初は殺すつもりありませんでしたが途中から本気でしたよ?」

「特に仕切り直しした後は危なかった、俺が悪手だったんだけど」

神鳴はその時を思い出して苦笑いする。

「精霊二体使役するにしても両手塞がるのは困り者だ…」

「使い所選びなさい、翔まで前に出る必要無かったでしょ」

それもそうだと納得して反省する。

「本番でやらないでよ?前と違って死んだらやり直し効かないのよ?」

黒姫が途端に青ざめる。

「私てっきり時間戻せると思って…すみません」

「世界ごと時間戻せないのか?」

「言ってなかったわね…今は時間操作殆ど使えないわ、世界作るのに能力割いちゃって暫く使えないわ」

神鳴が困り顔になりながら説明する。

「私も知らなかったわ、使えるようになるまで後何年かかるかしら?」

「真面目に神斎への対策を考えないとな」

「また来るときにたくさん魔物を引き連れて来られたら…」

神螺を思い出して翔と黒姫がため息を吐く。

「律儀な性格じゃなさそうだったしな…」

「遊ばれてましたね…」

「シャキッとなさい、今回は不死じゃないかもだし!」

気落ちする二人を励ましながら五人は歩き続ける。


その頃、黒鴉は自室にて録画された翔と黒姫の戦いを見ながら不敵に笑う。

「これをしっかり解析できれば力の一端を知ることができるかも知れないわ…ふふふ」

ニヤニヤと色々なシーンを操作しながら発見を求めて何度も視聴を行っていた。

「それにしても…二人が呼び出すこの魔物みたいなのなんなのかしら」

精霊に興味を示してその能力や強さに惹かれていた。

「私の所でも使えるようにならないかしら?…黒姫に聞けば良かったわね」

独り言をぶつぶつと呟きながら何かを考えていた。

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