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神の下僕は世界を守りたい  作者: D沖信
幻想生物の神
38/153

新たな敵6

魔物の大将の咆哮と共に上空の悪魔達が散開する。

河内が急ぎ精霊であるウィルを呼び出して猪尾を乗せる。西園寺も精霊のナゴエルを呼び出して河内のウィルに乗る。

「眼鏡君、私も行くわよ、ビーム出せるんだから」

「…行けるかウィル?よし、飛ぶぞ!」

河内が精霊に確認して飛び立つ。

飛んでいった河内達を大将の大きな悪魔騎兵が目で追うがすぐに興味を翔達に移して騎馬を降り槍を構える。

「降りちゃいました…」

周防が呆気に取られていると馬の方が嘶き二本角を突き出し突進してくる。

翔達は回避するように散開すると日陰に退避したダンが叫ぶ。

「そいつは見たことあるであーる、バイコーンという奴である!弱点は…わからんである!」

叫んだダンをバイコーンが睨み標的にされる。

「ひえ!勘弁であーる!」

助けに行こうとする翔だったがジリジリと騎士に寄られ他のメンバーに託す。

「そっちは頼むぞ!…焰鬼!」

槍を持たない腕側から焰鬼を向かわせ翔は刀を抜く。

騎士が焰鬼を牽制するように槍を振り翔から視線を外す、その隙に翔は脚の間接を狙い素早く攻撃を行おうとするが敵もそれを見越してか脚を動かして甲冑で受ける。

(硬い!無理に打ち込めば折れちまいそうだ!)

翔の攻撃に合わせて玉藻前も反対側に素早く攻撃を加えようとするが体裁きで同じように甲冑に阻まれる。

「松ちゃん!アカンで刃が通らん!」

反撃に備えて二人は騎士から距離を取る。焰鬼も攻撃出来ずに手を引き翔の近くに戻る。

「童…槍相手は戦いづらいぞ」

黒姫とミナはバイコーンを相手していて不利を悟る。

(氷雨を使うか?)

刀を持ち変えようかとすると玉藻前が狐火を飛ばし敵の気を引き付ける。

効果は薄いが鬱陶しそうに槍を玉藻前に向けたのを確認して焰鬼が拳を打ち込む。

騎士が体をぐらつかせ焰鬼が脚払いで騎士を転ばせる。

玉藻前は脚を翔は首に刃を突き立てる。


空を行く河内は猪尾のユピテルと西園寺のナゴエルの遠距離攻撃で悪魔を蹴散らしながら忙しく飛び回る。

「らちが明かないわ!」

「仕方ない、猪尾!こっち方向地上から頼む、僕らは別の方向に行く」

「おいおい!マジかよ!」

無理やり地面に下ろされて飛び去る河内達を唖然とした様子で見送る。

一人残された所を悪魔達が喜び襲い掛かるが猪尾はユピテルの雷で一網打尽にする。

「あらま、こいつら頭悪くて助かったー」

「ボーッとしない!まだ先にいるわ」

ユピテルの喝を受けて魔石を拾いながら残りを追いかける。

河内達は他の悪魔の一団を見つけナゴエルの光線で薙ぎ倒して行く。

「くそ、やっぱり多い!あとどれくらい光線射てそうなんだ?」

「そろそろ打ち止め、精霊使い荒いにゃ」

ナゴエルが不機嫌そうに尻尾をぶんぶん振る。

「ごめんね、もうちょっとだけ頑張って、聞いた?眼鏡君」

「わかった、ウィル!僕らも攻撃開始だ、西園寺しっかり掴まってろ!?」

ウィルが強く羽ばたき正面を飛んでいた悪魔達を引き裂く。

「何!?かまいたちか何か?」

「そんなとこだ、どんどん行くぞ!」

「いやー!下ろしてー!」

ウィルに振り回されながら西園寺が泣き言を喚く。


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