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神の下僕は世界を守りたい  作者: D沖信
新たな神の物語
3/153

再開と噂話

学校にて

記憶の戻った翔には久しぶりの学校だがなんというか違和感が凄かった。

(ある程度の学業の知識は残っているが周りの髪色とか違和感あって集中できねぇー)

クラスが変わった事で異世界に一緒に行った面々とは離れ離れであった。

(とりあえず河内がいいか、休み時間に話してみよう)


「翔か、急に呼び出すなんてどうしたんだ?」

(呼んだはいいがなに話すか考えてなかった…)

以前の記憶通りの姿のままで少し安心する。

「三年になって今後どうするか不安になってさぁ」

「それ僕に言われてもな、まぁお前平均的だから大学とか大変だろうしなぁ」

「だよなぁ、じゃあ恋関連は?なんか噂ない?」

「僕は情報屋じゃないんだが…女子の噂じゃないが番長の八坂ってヤツが昨日街で着ぐるみと殴りあいしてたとか変な噂がクラスで話題になってたな」

「八坂?誰だ?」

八坂仁(やさかじん)、喧嘩自慢の三年、お前のクラスだろ?」

(ジン?まさかな…)

ちょうどチャイムが鳴り二人は解散する。

(河内は記憶消えたままか…次は猪尾だな)


(次は猪尾だな)

「おー、翔、呼び出しなんて珍しいな、放課後遊ぶか?」

「それもいいんだが、ちょっと噂とか知ってたら聞きてぇと思ってな」

「噂ぁ?うーん…最近街でヒーローショーが無差別開催してるとか?見たこと無いけどな、生徒の中に見た奴いるらしい」

「他には?生徒の噂とかでも」

「あ!さては女子の話だなぁー、恥ずかしがり屋めー、餅は餅屋、女子のヘッド呼んでやるよ」

「あー、いやそういう訳じゃ…」

「オレに任せとけって!」

(猪尾も記憶戻ってないのか)


次の休み時間、西園寺が待っていた。

「誰かと思ったら浜松か、え?マジ?告白?」

「ちげーよ、噂話とか詳しそうって思ってな女子のネットワークも気になってな」

「噂話なんて集めて何するのよ?新聞部じゃああるまいし…」

「街のヒーローショーとか知ってるか?」

「あー、あんたのクラスの八坂が居たって話?本人に聞いたら?」

「そうか、西園寺もダメか…」

「ダメって何よ!来て損したわ!」

「言い方悪かったって、そういえば占い好きの子居たよな?」

「あー、夜間さん…知らないの?学校辞めたわよ?」

(は?辞めた?黒姫が?…西園寺も記憶無さそうだこれ以上は無理だな)

「ふーん、浜松ってああいう子が好みなんだ」

「え?なんでそういう事に…」

「べっつにー、情報要求だけなんてズルいじゃない?」

ニヤニヤしながら西園寺が去っていく。


(噂の張本人に話すしかないな…)

昼休みに噂の八坂と話してみることにする。

黒髪ツンツン頭、黒の国の王子だったジンと思える人だった。

「えっと、浜松だっけか」

「街で怪物退治してた噂についてなんだが…」

「…あぁアレか、噂信じてるのか?」

「いい金になるって聞いてな、王子様にははした金だったか?」

「へぇ、記憶戻ったって訳だ、あの神様の話聞いたのか?」

「やっぱりジンか、記憶戻って話噛み合わなくて辛かった」

「んで?お前も金稼ぎするならライバルだ、話すことねぇ」

「仲良くしようぜ番長さん」

「気持ち悪いな、全員記憶無いからここらは俺の稼ぎ場だったのによぉ…邪魔するなよ」

(あとはミナだが…ジンのこの様子だと記憶無いで学校内か場所すらわからないか…)

「じゃあな浜松、邪魔するなら拳で語り合うことになるからな」

(あの様子じゃ協力ってのは無理そうだな)

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