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神の下僕は世界を守りたい  作者: D沖信
新たな神の物語
19/153

原因

目覚ましがけたたましく鳴り何時ものように目覚め、着替えて一人リビングに欠伸をしながら下りる。まだ誰も起きていないのか一人で朝食の用意をしながらテレビを点ける。ニュースでたまたま学校が襲撃された話が流れてボーッとそれを眺める。

「ニュースになってるよ…当然か、あ、そっか学校は休校だったな」

自分が平日の普段通りのルーチンをしていることに気付き大きなため息をつく。

(…どうすっかなぁ、なんか体がダルい)

やる気が殺がれて二度寝しようか悩んでいると物置の扉が開く。

神鳴かと思ったがアキトがドカッと正面に座るのを見て驚き背筋がピンとする。

アキトは流れるニュースを見て鼻で笑い質問してくる。

「大活躍だったらしいな?戦い方慣れたか?」

「な、何か用ですか?」

「質問してるのは俺なんだが、まぁいいか」

やれやれと仕草をして勝手に話を始める。

「急に面倒事が増えた原因、いや、犯人は誰かという話なんだがな」

「ちょっと待ってください、何を…」

「単刀直入に言おう、お前の回りで事が起きる原因は神鳴だ」

「神鳴?だって攻撃は…」

翔は学校の襲撃と玉藻前の事を思い出し考える。

「両方和風だったけど共通点ってそれくらいで…」

「今のところ人命に被害は出てないが楽しんでやっている可能性は高いな、神楽に頼まれて暫く監視させて貰っていた、まぁ共通点については調査中だ」

「居たんですか!?」

「まぁな、だが学校襲撃を聞いてお仕置きが必要そうだと思ってな」

お仕置きと聞いて翔がつい笑ってしまう。

「お仕置きってどうするんです?」

「まぁ暫く悪戯できないように神楽の所で折檻だな…という訳で今隔離中だ」

既にお仕置きされているようだった。

「まぁつまり神鳴は暫く不在になるって話だ、後計画的な襲撃も無くなる…はずだ」

「でも敵はやっぱりいるんですよね?」

アキトは軽く頷く。

「いるが今まで通り適当な雑魚の出現で済むだろうから気にする程では無い…と思う」

そう煮え切らないように言うとアキトはまた物置に戻っていく。

「何かあったらまた来る」

アキトが帰ったのを見て黒姫がひょっこりとやってくる。

「おはようございます、そうですか神鳴が…昨日しっかり着いていたら…」

「聞いてたのか」

「はい、暫く二人きりですね…ふふ」

「黒姫さん?何か怖いんですけど?」

黒姫はニコニコしながらトーストを作り始める。

「今日は街に出ますか?」

「神鳴が原因で魔物の出現増えていたのなら暫くは平和なんじゃないかな?休もうかなって」

「そうですか…」

残念そうにテレビのニュースを二人で見る。

丁度神藤グループ関係のコマーシャルが流れて気まずくなる。

「姉さん大丈夫かな…」

「別に黒姫が戻るまで普通にしてたんじゃないのか?いなくなってダメになるようにも見えなかったが…」

「あ、違うの…そういう心配じゃなくてね…」

不意に玄関のチャイムが鳴り響く…

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