表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神の下僕は世界を守りたい  作者: D沖信
新たな神の物語
16/153

襲撃4

体育館の天井と壁が半壊し生徒も先生もパニックになる。

ナゴエルのバリアのおかげで瓦礫は留まっているが依然として非常に危険な状況である。

「やっば!何が起きたのよ!?ミナ反対側の扉を開けて脱出手助けお願い!」

「はい!皆さん此方から体育館を出ます!着いてきてください!」

崩壊とは反対側の壁の校庭側の扉を開き生徒と先生を脱出させる。

「ヤト、周囲警戒をお願い」

蛇の精霊を呼び出し出口から周囲を確認する。校庭の戦闘は終わり辺りに敵影はなかった。

ナゴエルのバリアを一時的に解いて人が居なくなった場所に瓦礫が落ちる。

「大丈夫ナゴエル?」

「結構厳しい所…晴は撤退、休憩することを推奨します」

へばっているナゴエルを見てこれから現れるであろう強敵に震える。

破壊された天井と壁に巨大な骨の指が挿入され一気に破壊して敵が姿を現す。

「あれって妖怪に居たわよね…たしか…」

「ガシャドクロか…西園寺無事か!?」

河内がいち早く到着して敵と対峙する。

「眼鏡くん助かったわ…ナゴエルが限界だから私下がるわ…ごめんなさい」

「わかった、体育館はもう危険だな…」

河内と西園寺が体育館を出て翔と猪尾と合流する。

「河ちゃん早すぎ…」

「よかった無事だったか」

二人に敵を説明しようとする河内だったが完全に体育館を破壊して翔達にも敵の姿が見える。

「ほ、骨!?巨人の骨!」

「骨なら攻撃通るな…これ以上壊されてたまるか速攻で行こう」

翔が刀を握り刀身に炎を纏わせ敵に向かっていく。

「燃やし尽くしてやる!」

何かを焦り真っ正面から突撃する翔をサポートするように猪尾と河内が敵を牽制する。

「翔っちなんであんなにテンパってるんだ?」

「あいつ幽霊苦手だからガシャドクロにビビってるんだ…多分」

冷静に河内が分析する中でガシャドクロが火に包まれる。

「うわ、全力火力か!?」

「みたいだ、翔!援護する!」

河内がウィルの羽ばたきで火の勢いをサポートする。

パキパキとヒビが入るような音がしたと思うと敵が崩れていく。

「おお、やりやがった!」

猪尾の歓喜の声で戦闘が締め括られる。


パニックになった生徒、先生達は戦いの終わりに安堵し午後の授業を切り上げて暫く休校になることを伝えられる。

「まぁそうなるよな…体育館直せるのかな?」

全員鞄を持って下校する中で校門で黒姫が心配そうに待っていた。

「翔君!大丈夫ですか!?」

他の生徒達の目があるなかでベタベタと腕や背中を触り怪我がないか確認してくる。

「大丈夫だからあんまり触るなって…」

黒姫が遠巻きに壊れた体育館や傷付いた校舎、荒れた校庭を見て翔の服の裾を掴み震えた声で話す。

「メッセージ返信無かったし本当に心配したんですよ…」

(…敵と戦ってたから返信できなかったんだよなぁ)

翔は苦笑いして謝ることしかできなかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ