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神の下僕は世界を守りたい  作者: D沖信
新たな神の物語
15/153

襲撃3

校庭で翔達が戦闘を行っていた頃、猪尾は昇降口を守っていた。

「ユピテル何が起きるかわかんねぇから燃費は程々にな」

「お任せあれ!はあー!」

集団で迫る小鬼を雷の一撃で吹き飛ばす。

「程々って…なんて脳筋眼鏡」

「何か不満が?」

「ありません…」

翔達が戦闘しているからか敵は少なく玄関側へ行こうかと思っていると河内が先にやってくる。

「猪尾、敵はいるか?玄関には来なくなってな…」

「翔っちがボスの足止めしてるからじゃないか?オレらも行くか?」

そんな二人は背後からの大きな足音に気付き振り返り驚愕する。

「蜘蛛!?」

「牛鬼…浮世絵かなんかで見た事がある」

牛の頭に蜘蛛の体をした魔物だった。

「河ちゃん名前知ってるなら特徴も分かる?」

「すまん…そこまでは」

困惑する二人をニタニタと笑いながら紫の煙を吐く。

「毒か!ウィル!」

河内は竜を呼び出し毒霧を羽ばたきで霧散させる。

「相性いいな!ユピテル!全力だ!」

猪尾も斧を構えユピテルの雷で牛鬼を怯ませ額に斧を叩き込む。

しかし必殺の一撃とは行かず牛鬼は後退を始め校舎の上に登ろうとする。

「上なら任せろ!飛ぶぞウィル!」

子竜が吠え人が乗れるサイズまで大きくなり河内が跨がり飛ぶ。

「うひょー!スゲー」

猪尾はその勇姿に感激の声を上げる。

ウィルが牛鬼を掴み空から落とし河内がそれめがけて槍を突き立てるように飛び降り頭に深々と槍を突き刺す。

悲鳴のような鳴き声を上げて牛鬼が倒れ魔石になると同時に体育館から大きな音が鳴り響く。

「やべ!中に入られたか!?」

「違う!大物がまだ残っていたみたいだ!西園寺と皆が危ない」

二人は急ぎ音のした方に走り出す。


それより少し前、避難を行い体育館がいっぱいになっていた。

「なんとか一ヶ所に集まれたわね…ナゴエル、バリアは何時まで張れそう?」

「持って半時…かな大きいからちょっと出力足りないかも」

「うわー、早く片付けて欲しいなぁ」

西園寺が体育館の入り口近くで体育館を覆うように攻撃を守るようにバリアを張っていた。

「難儀ね、私達以外に戦える人いないのかしら」

「晴、集中…まだ何が起きるかわかんないんだから」

「はいはーい」

ざわつく体育館内で先生が警察がもうすぐ来ると説明をして生徒達を落ち着かせていた。

「警察ねぇ…その前に浜松や河内が敵倒してそうだけど」

そんな西園寺に一人の女子が近付いてくる。

「ハルさん、外の様子は?」

「…誰?」

女子は錫杖を呼び出し深々と礼をする。

「周防美奈、ミナですよ」

「あ、姫様の…すっかり馴染んじゃって名前まで」

「あはは、カナリさんのおかげで…それより敵は?」

「んー、浜松達が対処してるしもうじきカタがつくんじゃない?」

余裕そうな西園寺を見て安堵するミナ、そこに先生がやってきてミナを呼び出す。

「周防君、生徒会長として生徒達に励ましの言葉を頼む、落ち着かせてやってほしい」

「わかりました、任せてください」

そそくさと去る先生を西園寺は軽蔑の眼差しで見つつミナに話しかける。

「あ、生徒会長だったんだ、ごめん記憶抜けてて…」

「気にしないで、今はやるべき事をやらないと」

直後体育館の天井が凄まじい衝撃音と共に破壊される。

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