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神の下僕は世界を守りたい  作者: D沖信
世界再編
132/153

黒幕とロボと卑怯者2

突然の巨大ロボットを前にどうすれば良いのかと八坂が三人に尋ねる。

「どうするもこうするも…浜松!何か作戦出しなさい!」

「作戦って…」

翔が全員の武器と状態を目視確認して考える。

「全力で当たって砕ける、黒鴉水流を胸部に、黒姫ら手足の牽制、八坂足場を作る、突入してくれ」

黒鴉頷きがバハムートの水流でロボットの胸部を狙う命中を確認して翔が水流を一気に凍結させる。

凍結で体が動かなくなったロボに竜司含めて翔以外驚く。

「足場ってこれかよ!?」

文句を言いながらも八坂が氷の橋を駆け出しあわせて翔達も敵に向かって走る。

竜司は高笑いしながら向かってくる八坂と氷の橋を破壊しようとロボの手を振り上げる。それを見て黒姫が間接部を狙って光の球を放つ。

「止まってぇ!」

片腕は止まるがもう片腕への制止が間に合わず氷の橋が破壊され八坂の進路が無くなり翔達は次の手を余儀なくされる。

「アイツやられた?!浜松!次の手は!?」

「もう一度全体を濡らしてくれ、氷も溶かす」

黒鴉に指示を出して黒姫にはハンドサインで足元への攻撃を指示する。

黒姫はすぐに地面を攻撃し敵の姿勢を崩す。

その隙で翔は焰鬼に持ち替えて呼び出した焰鬼の炎の拳でボディに一撃入れる。

「物理は…効いてないわね…」

「まぁ想定内、オリハルコンの前例あるし…」

翔の言葉に黒鴉は小言を呟きながら指示通り水を被せるように放つ。

「皆離れろ、機械には電気だ!」

次は雷怨に持ち替え強力な雷の一撃を撃ち込む。

「おお、決まったわ!」

ヨロヨロと肩を押さえながら八坂が翔達の所へやってきて愚痴る。

「最初からそっちの方がダメージあったんじゃねぇか…?」

「コックピットあるならそこを攻撃してくれた方が良かったからな…」

八坂は舌打ちした後停止しているロボを眺めて声の主の居場所を聞く。

「んでパイロットはどこにいるんだ?」

「もう電流でやられてたりして」

ガタンと音がして竜司が姿を現す。

「やってくれたな…まさかたった四人に負けるとは」

「お父様は私達の能力知らなかったのかしら」

竜司がため息をついて黒鴉を叱る。

「計算はしていたさ、しかし裏切るとはなぁ…お父さん悲しいぞ」

泣き落としのような発言に黒鴉は激情する。

「人任せにして捨てゴマ扱いしたくせにー!」

「わたしも負けられなかったのだ…」

「神の力とやらはどこやったのよ!」

翔達が確かにと頷くと気まずそうに竜司は答える。

「いや、その色々小細工して力ほとんど無くてだな…」

「そんなロボット作ったからでしょー!」

誤魔化すように高笑いした竜司を背後から大きな石でぶん殴り神鳴が頭から血を流しながら拳を掲げ雄叫びを上げる。

「うらぁ!クソヤロウ仕留めたりぃ!」

「げぇチビッ子生きてたのか!」

突然の死んだと思われていた神鳴の登場に八坂が驚き目を丸くする。

「あーはっは!私は崖から落ちた程度じゃ死なないのよ!と言うか死ねないし!最初から勝者は決まってたのよ!」

「いやいや、流石にその能力は禁止されてるだろ」

翔が神鳴のボロボロの様子を見てやれやれと頭を押さえる。

「…っく、というかなんでもう戦うのやめる雰囲気なのよ!」

神鳴はハッとした様子で黒鴉も八坂も翔達を攻撃しない様子に文句を言う。

「白旗ー、飽きたー」

黒鴉が父の暴走に疲れたと言いたげに両手を上げて主張を始めるとボロボロの八坂も同意する。

「主催者がコレじゃあな…まぁやるなら浜松今から決闘するか?」

「そうそう!翔!勝負よ!」

しかし周囲が光に包まれゲームの終わりを予期させる。

「ちょ、ちょっとまだ終わってない!逃げるなー」

神鳴が叫ぶが管理者にトドメを刺した事実は変わらず現実に引き戻される。

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