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神の下僕は世界を守りたい  作者: D沖信
世界再編
130/153

死闘3

本気の神楽を前に黒鴉は少ない時間に有効な戦術を頭をフル回転させて捻り出す。

「眼鏡!全力本気フルバースト!相手は複数呼び出してるならたとえ神でも燃費は抑えてるはずよ!」

黒鴉の声に猪尾が脇腹を押さえ呻きながら立ち上がりユピテルに全力を出させる。

「使ったら…暫く動けねぇから…頼むぞ!ユピテル!」

凄まじい閃光と共に雷撃が神楽の呼び出した精霊を襲う。

「…っ、やっぱりダメ捨てゴマには出来ない!」

神楽は呼び出した武器と精霊達を一気に鞄に戻し杖でバリアを張りギリギリ耐える。

「急に優しさ出すなんて甘いわね!」

疲労感を見せる神楽は魔法を唱え氷の礫を向かってくる黒鴉達と全力出して動けない猪尾に向けて飛ばす。

黒鴉は剣で防ぎ河内もウィルに防がせるも隙だらけの猪尾は撃ち抜かれ倒れる。

「デブ!?仇は取るわ!」

「まだよ!」

向かってくる黒鴉を杖の精霊の顔のような穴の空いた巨大な樹が立ちはだかる。

「これも精霊!?」

黒鴉は剣を振り斬りつけるも刃が食い込み抜けなくなる。

「抜けな…い」

「バカ武器を収納しろ!」

河内は黒鴉に呆れつつウィルに乗り横に回り込む。

咄嗟のアドバイスに助けられ黒鴉は精霊の根っこの鞭を回避する。

しかし気絶していた西園寺にトドメが刺される。

「…あ、彼女を忘れてたわ」

あっけらかんとする黒鴉に二撃目の根っこが放たれる。

根っこ程度ならと剣を振り下ろし切断して無意味に怒る。

「あーもう!デカくて鬱陶しい」

神楽は拘束していたヤトをチラッとみて鎖鎌の精霊の黒ずくめの忍者風の鬼をミナ探しに向かわせる。

「後は河内君ね」

杖を上空の竜に向ける。

「飛び道具は効かない!ウィル!吹き飛ばせ!」

ブレスの指示を出しウィルが首を引き上げ息を大きく吸う。

「道具じゃない魔法よ!」

河内に答えるように雷を放ちウィルごと河内を感電させる。

「竜なら今のくらい耐えるでしょ…人間はどうか分からないけど」

雷一発で撃墜され地に落ちゆっくり消えていく。

ヤトもフッと姿を消して神楽は鎖鎌を収納して精霊を全て戻して黒鴉に対して勝利宣言をする。

「はぁはぁ…私の勝ちね…頑張った方だと思うけど」

「勝利宣言?…まぁ精霊大集合のはったりは凄かったけどなんで止めたの?」

回復をするために質問を投げ掛ける。

「時間稼ぎ?…まぁいいわ、人は死んでも大丈夫のルールだったけど精霊は分からなかったからね…さぁ終わりよ」

杖を突き出しまさに攻撃する瞬間に錫杖が飛び神楽の腕に当たり照準がズレる。

「…これは!」

神楽は驚き判断を誤り錫杖の来た方向に杖を向けてしまう。

「騙し討ちなんてやるじゃない!」

潜んでいたミナが必死な形相で呪文を唱え神楽と魔法を打ち合い熟練度の差で神楽が勝つが既に黒鴉が剣の間合いに入り込み一撃で神楽を仕留める。

「取った!」

予定通り河内達を利用して神楽達に勝利した黒鴉は回りを見渡して地面に座り込む。

「悪いわね…私負けられないから!でも…取り敢えず一休み」

黒鴉は剣を収納して大の字になって寝そべり荒く呼吸をし大笑いする。

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