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神の下僕は世界を守りたい  作者: D沖信
新たな神の物語
13/153

襲撃1

午後の授業を前にして異変は起きた。

校庭で大きな破裂音が鳴り響き生徒達の注意を引く。

何が起きたのかとざわめく中で校庭に無数の魔物が出現する。

(嘘だろ!?学校に!?)

「お前ら教室から出るなよ!」

八坂がいち早く叫び教室を飛び出す。

「八坂!一人じゃ無理だ!」

翔も慌てて教室を出る。

(黒姫間に合うか分からんが連絡しないと…)

携帯を操作しながら廊下に出ると河内、猪尾、西園寺が一緒に飛び出して顔を見合わせた。

「オレ…思い出しちまった、皆もか?」

「僕もだ、どうして急に…だが急がないと」

「浜松、どうやって戦えばいいの?」

混乱しながらも翔に指示を求められる。

「精霊の名前を呼べば魔物の前なら武器が出てくるはずだ、八坂一人だけで行ってしまった、急ごう」

全員生徒を避難させようとやってきた先生の制止を振り切って校庭に向かう。


校庭に向かうなかで雑魚を撃退しながら西園寺が避難の手伝いを志願する。

「ナゴエルの能力的に私は皆の体育館への避難を誘導するわ」

男子三人は黙って頷き西園寺と別れて校庭を目指す。

八坂一人、ダメージもそこそこに何とか耐えていた。猪尾が大声で呼び掛ける。

「よぉ番長!手助け必要か?」

チラリとこちらを見るが無視される。

「僕らは手分けしよう、校内にこれ以上侵入させたら駄目だ!」

「だな、横に展開ってヤツだ」

散開して校舎に侵入出来そうな箇所をそれぞれ守備しに移動する。

(組織的な襲撃か…?)

「童集中せい、敵の数は多いぞ」

焰鬼の声に今は無駄な思考を捨て刀を構える。

「氷雨、窓と出入口を氷で塞いでくれ」

焰鬼と共に小鬼を蹴散らしながら守りを堅め前進する準備を進める。

「小物ばかりだな、童攻めるなら早めにした方が良さそうだぞ」

「よし消耗する前に前に出る…行くぞ!」

校庭の中心に向かって走り出す。

中央では大きな緑色の鬼が待ち伏せていた。

「ほう、来るか」

「あんたが大将?」

翔の言葉に答えること無く金棒を振りかざし攻撃してくる。

焰鬼が間に入りカウンター気味に顔に一撃入れる。

「ぬ!?」

焰鬼の奇襲に驚く敵だったが体制を立て直し翔を賛辞する。

「同胞か?従えてえるとは…やるではないか」

「無法者とは違う、焰鬼は精霊だ」

「精霊?まぁよい、かかってこい」

(氷雨には気付いてない、狙うならそこだな)

刀を構え焰鬼と力を合わせて立ち向かう。

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