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神の下僕は世界を守りたい  作者: D沖信
世界再編
128/153

死闘1

神楽達から逃げ出した黒鴉は草原エリアとの境界で河内達と遭遇する。

(どうしよう…無理…ん?)

黒鴉はここで大逆転の一手を思い付く。

(確か彼らは無所属…なら私が降伏して引っ付いて勝利したら実質私の勝利では?)

プライドを捨てて土下座からの降伏で河内達は呆気に取られる。

「神楽のチームにボコボコにされて暫く戦えませんから降伏しますー。白旗ー」

「…まぁ戦わずして勝つが最良か」

河内が槍の構えを解く。

「棚ぼただな!こっち来て正解…じゃないな」

猪尾がアキトと神楽を見つけてわざとらしいリアクションをする。

「っ!気をつけて!神楽は何か色んな武器を使うわ!」

黒鴉は最後列に逃げるように回る。

「ちょっと!なんで後ろに行くのよ!」

西園寺が姑息な黒鴉を罵るが黒鴉は稚拙な言い訳をする。

「いやー燃料切れで…」

「それでも剣なら前に行きなさいよ!」

追跡をしていたアキトは新手に面倒臭そうに薬を一つ飲み木刀を構える。

「最近見ていなかったが鈍ってないだろうな?」

「精霊無しならオレらの方が流石に強いだろ!」

猪尾がユピテルを呼び出し出し惜しみ無く雷撃を放つ。

ドーピングで強化した身体で瞬時にかわしてそのまま突進してくる。

「うげ、はええ!」

猪尾はすかさず迎え撃つように手斧を振り木刀に合わせようとするがそれでも尚アキトの方が速く脇腹に横振りの一撃が当たりぶっ飛び悶絶する。

「む、急所を外したか…痛いぞ?」

地面をのたうち回る猪尾を心配するが河内と西園寺が愚直に攻撃してきて思考を切り替え攻撃を受け流し河内に蹴りを、西園寺に木刀の柄で鳩尾に一撃見舞う。

「ドーピングは大人げないがまぁ許せ」

しかし致命傷にまで至っていなかった。

倒れた二人を視界に入れるも背後から西園寺の精霊のナゴエルによる光線で右肩を貫かれ舌打ちをする。

「正面は囮か…」

咳き込み呼吸を必死に整えながら西園寺はしたり顔をして倒れる。

アキトは木刀を左手に持ち替え見当たらないミナと黒鴉を探そうとした所で凄まじい殺気と共に背後から黒鴉に剣で貫かれ脱落する。

「手負いなら今の私でも!」

見事アキトを討ち取って小さく拳を握るが神楽の事を思いすぐに周囲を警戒する。

ミナのヤトの奇襲でサポート出来なかった神楽が悔しそうな表情をする。

「アキト…仇は取るわ!」

鞄から鎖鎌を取り出し分銅をヤトに投げ絡ませる。

更にまたクロスボウを取り出して黒鴉に向ける。

「げぇ追尾するやつ!?」

河内が立て直して竜のウィルを呼び出して風で矢を落とそうとする。

「ちょっと一人も倒してないのー!」

神楽は深呼吸して目を瞑ると「仕方ない」と呟いて鞄を蹴りあげる。

「本気の本気よ…!」

鞄がひっくり返り次々と武器が現れ精霊も出現する。

「やっば…」

黒鴉の簡潔な感想に河内も同意する。

「これが神様の力…末恐ろしいな」

絶望しながらも二人は武器を手離さず死闘に向けて覚悟を決める。

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