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神の下僕は世界を守りたい  作者: D沖信
世界再編
126/153

開戦3

豪快な破壊行動からの黒鴉達の攻勢に神楽達も打って出る。

出てきたアキトを見て黒鴉が声をあげる。

「げ、先生達じゃない!」

「さっきの技で燃料切れだろう、覚悟しろ」

アキトと葛之葉だけなのを見て黒鴉が掛け声をあげる。

「戦いは数よ!いけー!」

久坂、荻原が武器を手に黒鴉に続く。

「なんかめっちゃ美女おる!」

荻原が葛之葉に見とれビュンと飛んできた瓦礫に頭を打たれ倒れる。

「…神斎のサイキネ!」

「神通力です!」

黒鴉と遠藤の魔法で葛之葉を抑え久坂とアキトが一騎討ちをする。

久坂の細剣を木刀で裁き互いに睨み会う。

(薬飲み忘れたな…流石に隙は無さそうだ)

「刀じゃないのは…遊びか?!」

久坂が本気ではないアキトに怒りつつ激しい突きを繰り出す。

「生憎、相棒は翔に渡していて…な!」

突き出された剣の切っ先に木刀を合わせて上方向に弾き久坂の構えを崩す。

アキトの間合いに入らないようにすぐに下がり構えをし直す。

「特殊な技が無ければ俺でも…勝てる!」

久坂はアキトの動きを少しずつ把握し目を細め狙いを定める。

「突き勝負してみるかい?」

挑発するようにアキトは木刀を中段に構える。

久坂は挑発に乗らないように深呼吸して胴を狙い突きを放つ。

アキトはその突きを軽く反らし脇腹で攻撃を受け止め木刀で思い切り久坂の首を打ち付け倒す。

刺さった細剣を抜き薬を一つ飲み干し回復待ちに片膝をつく。

「卑怯上等、悪いな」

葛之葉と黒鴉の戦いは拮抗していたが二体一で黒鴉が有利に見えていた。

「瓦礫投げしか出来ないのかしら!」

遠藤の植物に阻まれ思うように神通力を発揮できずアキトの決着と同時に黒鴉のジェット水流に押し流され壁まで吹き飛ばされ蔦で拘束される。

「あらら…捕まってしまいました」

「偉く余裕ね!仕留める!」

「ただではやられませんよ!」

剣を突き立てられると同時にアキトの方を見ていた遠藤を狙い瓦礫を飛ばし相討ちになる形で倒される。

残った黒鴉とアキトが睨み会う。

「葛之葉がやられたか…だが残るは…神華はどこだ?!」

「今更気付いたのね!遅いわ!今頃…」

二階の床を突き破り神華が落ちてくる。

「神田ぁ!」

「薬師は倒しましたが…神楽…まさかここまでやるとは…ぐふ」

返り血のついたナイフ片手にガックリと神華は力尽きる。

「暗殺狙いとはやるじゃない…シュメイラが庇ってくれなかったらやばかったわ」

スッとスマートに着地して神楽は鞄を開く。

「黒鴉、悪い生徒にはお仕置きよ」

「…っ!」

威圧感に圧され黒鴉が後退りする。

神楽の本気を見たこと無いアキトもゴクリと生唾を飲む。

鞄からハンマーが飛び出し神楽はキャッチして振りかぶる。

(もしかして床をぶち抜いた武器!?絶対ヤバい!)

回避するように黒鴉は横に飛び、神楽は掛け声と共にハンマーを振り下ろし床を破壊しハンマーを消して次の武器を取り出す。

「次は…この子かしら」

クロスボウを取り出し構える。

「ちょっと一体いくつあるの!?」

「ふふ、秘密」

黒鴉はまた回避しようと走るが放たれた矢が曲がり追尾する。

「ごめんバハムート!受けて!」

実体化した白鯨が矢を受け怒りの水流を放ち神楽は杖を取り出し魔法の壁でそれを防ぐ。

「そろそろ限界でしょう?大人しく敗けを認めなさい!」

神楽はアキトに目配せするがアキトは首を横に振り小声で父が居ないことを伝える。

「どこに父がいるか吐いてからリタイアしてもらいましょうか」

(…お父様が居ないのを知らない!暫く逃げても殺されないわね…なら回復するチャンスね)

黒鴉はバハムートに目眩ましの為の水しぶきを二人に浴びせ離脱する。

「…追うか?」

「ええ、様子を見ましょう」

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