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神の下僕は世界を守りたい  作者: D沖信
世界再編
122/153

決戦へ3

他の参加者達の意見交換となるが全員が最初に発せられたアキトの言葉で口を紡ぐ。

「いいか、先に自分の主張したら鞍替えしても信用されんからな」

アキトの先制攻撃に全員納得してしまったのだ。

「これじゃ話が進まないじゃない」

神鳴がムスッとした顔で神楽に対して文句を言う。

「なんで私を見るの?アキトに言いなさいよ」

「どうせ面子の多い姉さん陣営を有利にする算段でしょ!人員移動させないために」

「ぬ、濡れ衣よ!そもそもさっきの私達の主張聞いて誰に着くかも決めてないのに!」

二人の喧嘩を止めるように黒姫が宥めるも確かに話が進まなくなり父に助けを求める。

「…なんだ?くじ引きにするか?」

「それはちょっと…」

竜司のハチャメチャな意見が聞こえて翔が声をあげる。

「俺は黒姫に付く」

「は?なんでよー」

「永遠は嫌だ」

神鳴が文句を言うが即答され口を尖らせる。

「松ちゃん、カナリンに同情したれやー、ダチの好みでウチはカナリンに付くで」

玉藻前が続いて表明した事で空気が変わりアキトは舌打ちする。

「ち、流れが変わったか」

「心理戦とか要らないんでさっさと決めて下さいよ」

翔の言葉にアキトはため息をつく。

「楽観的だな、信用出来ないのが何人かいるだろうに…」

アキトの杞憂を流すように黒鴉が父に付くと表明する。

「どうせアキトは神楽に付くでしょ?なら私と神田はお父様に付く、これで最低味方は一人居るわけね」

「えーアタシは神鳴のが面白そうだと思ったんだけど」

「マジで言ってる?あんた頭どこかで打った?」

アキトは翔にだけ分かるように神華を指差す。

「アイツとか特に信用できねぇだろ」

「あ、うん、そうだね」

その後シュメイラと葛之葉が予想通り神楽に付き残されたダンが大あくびする。

「帰って寝たいである」

黒鴉が頭を抱え呟く。

「誰よこの無能呼んだの…」

「除け者はアカンかなって…阿呆やったわ」

玉藻前も呆れる。

「だってどうせ日が出てるんであろう?我輩無理である」

「じゃあ帰れ」

竜司が手を叩くとパンと音と共に血溜まりのようなものを残して消える。

「…死んでないわよね?」

残った跡を見て黒鴉が震える。

「大丈夫だ向こうに帰るだけだ、まぁ形式的に死は迎えているが」

「え!一応死んだの!?」

触れもせずに相手を殺す能力に全員が一歩下がる。

「そんなにビビるな、能力にも制約はあるから…詳しくは言わんがな」

「神辞めてるのにある程度は使えるのね…恐ろしい」

神楽の言葉に皆が賛同する。

戦いを始めようとする竜司に神鳴が手をあげる。

「人数少ないわ!増援の許可頂戴!」

「うむ、確かに…」

翔と黒姫は嫌な予感がして止めようとするが神鳴が指を鳴らして河内達を呼び出す。

「あー、やりやがったな!」

嫌な予感が的中した翔が叫ぶ。

その様子を見て黒鴉が「ズルい」と叫び父に増援の提案をする。

「馬鹿やめろ!人増えて面倒になるだろうが!」

「ゲームなら人数多い方がいいわ!浜松の知ってる人しか呼ばないから安心なさい!」

「それ全部お前の味方はズルいだろ!」

久坂達が呼び出され困惑する中で高笑いする黒鴉だったが父が翔の言葉を聞いて頷く。

「ではエキストラの皆は好きに戦ってもらおうか…神は実力に自信あるだろう?生き残ったものが勝者だ」

竜司が注目を集めるように手を叩く。

「体感型のゲームに実力あると名高い君達にテスターとして参加して貰おうと思ってな、忙しいものは手を上げてくれ、すぐに帰してあげよう」

「あ、社長!」

久坂がサッと姿勢を正す。周りは社長という言葉に反応して全員が参加すると意思表示する。

「うわぁ…マジで…」

翔は顔を覆いながらこれからの戦闘内容が熾烈を極めると感じて嘆く。

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