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神の下僕は世界を守りたい  作者: D沖信
精神と鉄機を操る神々
110/153

一つの真実3

翌日、浜松家ではダンを除き精神的に疲弊仕切った面々が朝食に手もつけれない状態でため息をついていた。

「まだ姉さんと連絡取れないの…大丈夫でしょうか…」

「…あー、それは」

翔が黒鴉が今いる場所について説明を忘れていた事を思い出して気まずそうにする。

「部下失って気ぃ病んでんとちゃうか…そっとしといたれ」

玉藻前が不謹慎な言い方をしてすぐに口を塞ぐ。

「まだ死んだ訳じゃないでしょ?」

神鳴は事情を知ってて少し余裕がある感じではあった。

テレビを見るダンを除き全員がこれからの不安にため息をつく。

「しっかりするであーる、前だけしっかり見据えるであるよ」

「気楽やなぁ」

「戦争で誰か死ぬ度にそうなってたら生きていけないであーる」

ダンはあくびをしてチャンネルを回してニュースを眺める。

そんな中で物置からアキトがひょいと現れる。

「よぉ、湿気た面してるな」

玉藻前と黒姫に睨まれてアキトは苦笑いする。

「神鳴、そろそろ黒鴉迎えに行ってやれ」

黒姫が黒鴉の名前を耳にして驚く。

「…姉さんを?」

「知らなかったのか、あいつ今向こうに居るんだよ」

知らない情報に困惑しながらも連絡がつかない理由を知ってホッとする。

「あー、後翔に話がある」


翔の部屋に移動してすぐにアキトが質問をしてくる。

「神威が妙な事を口走らなかったか?」

「妙な事…?」

意図の分からない質問に二つの思考をして答えに困っているとアキトが悩む翔に深い説明は後と伝え神威の言葉を思い出す。

その神威の言葉の中で違和感のあった言葉をあげる。

「そういえばアイツ…神華と面識あったみたいだな…あと神姫も」

「ほう、神姫か、確か黒姫の中にいるヤツだっけか?」

翔は軽く頷きアキトが口に手を当てて考える。

(ということは黒鴉の言っていた神威がパイプ持っているのは事実っぽいな…)

「あの…」

翔の言葉にアキトがハッとして意図として黒鴉から聞いた神威について話す。

「って事は神威が敵の大将ってことか!?」

「そう…なるのか?どうしてそんなに喜ぶ?」

妙に嬉しそうな翔に違和感を感じアキトが理由を尋ねる。

「え?あ…だって神理の鍵が揃ったわけだろ?」

「揃ったら何かあるのか?」

事情を知らないアキトに翔が今度は神楽から聞いた説明する。

「…なるほど、だから神楽のやつあんなこと」

「アキトさんは…」

「俺は故郷捨ててるからな…どうなるやら」

翔の言葉を予測して面倒臭そうに答え話を切り上げる。

「取り敢えず気になる話は以上だ、まだ終わってないかもしれないから油断するなよ?」

「あ、ああ…そうだよな」

アキトの忠告に翔は気を引き締めるが口を緩ませる。

その様子にジト目になるアキトだったが指摘することもなく帰っていく。

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