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神の下僕は世界を守りたい  作者: D沖信
精神と鉄機を操る神々
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鋼鉄の創造神3

地下での戦闘中だった神鳴達の前にいた機械達が急に狂ったように震え急停止する。

それを見て上層での戦闘が勝利で終わったと気付き合流するために来た道を引き返す。

神鳴達が戻るなり黒鴉が神鳴に掴みかかりながら急ぎ戻るように伝え倒れている神華を見て全員が黙り静かになる。

「早く戻って治療を受けないと!」

「黒鴉…もう…」

戻っても病院での治療は間に合わないと感じ神鳴がそれを伝える前に翔が何かを耳打ちする。

「俺らは後でいいから二人を頼む」

「…わかったわ」

神鳴が二人を先に転送し一息入れる。

「ごめんなさい、すぐに皆も飛ばしたいのだけどちょっと疲れてて…」

皆疲れた様子で瓦礫に腰掛けたり床に座り込む。特に神威と戦った面々は疲労困憊の様子で深くため息をつく。

それを見て神鳴が心配そうに尋ねる。

「物凄いお疲れね…大丈夫?」

「ギリギリだったよ、神楽のサポートが間に合わなかったら死んでたっぽい」

翔のその言葉に神鳴が首を傾げる。

「…は?姉さん?なんで姉さんが出てくるの?」

神鳴の疑問に答えるように神楽がニコニコの笑顔で現れ、アキトが額に手を当ててやれやれと言いたげだった。

「お疲れ様、いやぁ助かったわ」

「俺はやめろって言ったからな…」

全員から神楽が睨まれ首を傾げる。

「あら?私何で睨まれてるのかしら?」

助けられた翔は目を伏せ黒姫が姉の代弁をする。

「私達を利用したんですか?」

「大暴れしてくれた事は感謝してるわ、おかげ楽できたからね」

大きめな歯車を鞄から出して指差す。

「それが神威の?」

翔が詳細は言わずに力の源か尋ねる。

「ええ、間に合ったようね」

「もっと早く回収していれば!」

金森が強く拳を握り歯を食いしばる。

神楽が周囲を見渡して黒鴉が居ないことに気付き口を押さえて申し訳なさそうにする。

「間に合っていようが間に合って無かろうが嫌われるって言っただろう?」

アキトが神楽を諭すように歩み寄り「帰るぞ」と伝える。

神鳴が手を上げて神楽に全員の移動をお願いする。

「ごめん姉さん、私疲れちゃってて…」

「仕方ないわねー」

神楽が転送を行おうとすると突然コロニー全体の電力が落ちる。

「あらー?」

「不味いぞ神楽!その歯車このコロニーの維持も担ってたんじゃないか!?」

全員がパニックになるが神楽が落ち着かせて転送の準備をいそいそと行う。

「落ち着いて一ヶ所に集まって頂戴!残念だけどこの世界は終わりね…」

「機械の流用できないのは残念ね」

ロゼットが名残惜しそうにするとミハエルがデジカメをチラ見せして眩しい笑顔を見せる。

「マダマダ甘イデースネ」

「俗物的で用意周到ね…」

火花を散らす二人を久坂が注意して集まりに呼ぶ。

神楽が円を床に描いて皆を一ヶ所に集め神楽の世界に転送を行い崩れ行く神威の世界から脱出する。


こうしてまた神の一人との戦いに決着が付き一つの世界が消滅した…

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