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神の下僕は世界を守りたい  作者: D沖信
精神と鉄機を操る神々
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鋼鉄の創造神2

腹部に被弾し倒れた神華を黒鴉は必死に呼びかけ金森が必死に治療を試みる。

「神田!死ぬんじゃない!」

金森は神華に喋らないように言いながら弾丸の摘出と縫合を出来るだけ早く医療鞄の道具で行う。

「…っ!イージス!防壁全力展開!」

騎士姿の精霊に指示を出し周囲をがっちり固めて治療に専念する。

「黒鴉さん器具の洗浄お願いします」

金森の指示で黒鴉は治療器具の消毒という形で手伝う。

「助かるの…?」

弱々しく黒鴉が金森に聞くが鬼気迫る形相で治療を行う金森にそれ以上の言葉を飲み込み作業に集中する。

(出血が酷い、頼む…間に合え!)


金森の防壁の展開を確認した翔達は一旦冷静になり確実に神威を仕留めるように作戦を即興で立てる。

「俺が正面から攻める、葉山さん援護お願いします、黒姫は光の球で牽制しつつデスを神威の背後に回してくれ」

「…わかったわ、精霊も使うわね」

葉山が翔の作戦に賛同して弓を構え、黒姫は何か言いかけるが頷きナイフを手に取る。

翔が焰鬼と雷怨を呼び出し両手を刀の柄に手を当てながら神威に向かって走る。

「真っ直ぐ来るか!ならば…!」

神威が凍り付いた床を隆起させて翔の脚を狙おうとするが上手くいかず急ぎ天井を落とすように動かす。

(凍って動かないのか!?)

落ちる天井を焰鬼が殴り破壊する。

それに神威がぎょっとしつつ更に天井をねじ曲げながら機械兵を生み出し翔達に向かわせる。

雷怨の電撃で停止させ黒姫が光の球で爆破させ神威の目眩ましをさせる。

「射抜く!アルテミス!」

太い魔法の矢が神威目掛けて放たれる。

「無駄だ!」

神威が声に反応して自身の周囲を鉄の壁で覆い防ぐ。

更に視界を失った神威、その覆う壁を焰鬼の拳で破壊し追い詰め翔が刀を居合い抜きで打ち込む。

「これでもくらえ!」

神威は翔から急ぎ離れるように周囲の壁を元に戻し後ろに飛び退くも負傷した脚では飛距離が足りず翔の斬撃の方が先に届き左肩から右足にかけて浅い一撃が当たる。

「っぐ、だがそこは我の間合い!死ね!」

神威が右手で腕を振り下ろし天井から針を落とし翔の頭を撃ち抜く…はずだった。

「何故だ!?動かないだと!」

鉄の操作術が使用できなくなり神威が叫ぶと神楽のホログラムがパッと現れる。

「あら?見えてる?ごめんねー貴方の力しっかり頂いたわバイバーイ」

「貴様!ふざけ…」

言葉の途中でデスが隙だらけになった神威の首をはねる。

力を失った神威はあっさり討ち取られ倒れる。

「勝ったのか…?神楽先生に助けられたのか…」

翔も自身の死が間近だった事を知り脱力する。


倒れた神華の治療を終えるも出血が多く金森は首を横に振る。

「このままだとどのみち…」

「何とかならないの!?医者でしょ!」

黒鴉が行き場の無い怒り金森に向けるがすぐに冷静になって謝る。

意識が朦朧とする神華が黒鴉に最期の言葉を残すように語る。

「黒鴉…アタシ本当は…貴女を利用しようと…ごめんね」

「神田!喋るな!聞きたくないわ!」

黒鴉が神華を怒鳴り早く脱出するように翔に指示を出す。

我に返った翔が急ぎ下の階へ向かう為に壁を破壊して階段を使えるようにする。

「急ぐわよ!」

黒鴉は神華を背負い翔は荻原に肩を貸しながら階下の神鳴達との合流を急ぐ。

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