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神の下僕は世界を守りたい  作者: D沖信
精神と鉄機を操る神々
105/153

鋼鉄の創造神1

侵入者の神楽達は無人の街を目指しながら頭上に位置する工場の鉄塔での衝撃音を耳にして戦闘開始の確信を得る。

「始まったわね、神威は力使ったみたいね…」

「警備は手薄だが油断するなよ?」

神楽は頷きビルの一つを指差す。

「あそこね、鍵が隠されてるわ」

「便利だなその探知能力」

「能力じゃないわよ、この世界に不釣り合いな魔力に似たものがあるだけ」

アキトにウインクしながら神楽は答え、二人は再び走り出す。


工場地帯を制圧する久坂達も上層での戦闘を感じ取る。

「まだ制圧完了してないんだが…戦闘が始まっちまったみたいだな」

「稼働は殆ど止まっているみたいね、とりあえず壊しとく?」

ロゼットの提案に久坂は頷き猪尾に電撃の指示をする。

「電飾壊れるぞ?真っ暗になるって」

猪尾の心配を玉藻前が炎を出して即答する。

「ウチが明かりになったる」

「ならやるぞ、皆離れてくれよ!ユピテル!」

ユピテルを呼び出して向かってきたドローンごと雷撃で巻き込み工場を停電させる。

雷撃の強さに毛を逆立たせながら皆が感嘆の声と拍手する。

「ざっとこんなもんよ!」

しかし警報音と機械音を唸らせながらドローンがまたやってくると全員気を引き締め直して戦闘に入る。

「闇の中なら任せるであーる!」

ダンが蝙蝠に姿をばらして突撃しそれをミハエルが唖然として見送る。

「彼ハヴァンパイアデスカ!?トンデモナイ人ト組ンデシマイマシタ…」

「…狐には触れないのね」

神鳴と久坂は戦う仲間を眺めながら黒鴉達を心配する。

(お嬢無事でいてくださいよ)


上層では圧倒的物量に劣勢に立たされる翔達、攻撃を全て鉄の壁が遮り有効打を与えられず困り果てていた。

「ちょっと!攻撃通らないんだけど!?」

黒鴉がイライラしながら叫び破れかぶれにバハムートに水鉄砲を射たせる。

不敵な笑みを浮かべながら神威がそれを床や天井から壁を生成して防ぐ。

「姉さん!消耗しちゃうから無駄射ちは…!」

「うっさい!鉄の板くらい貫いてやるんだから!」

黒姫の注意もムキになっている黒鴉には聞こえず更に勢いをあげて水を射ち出す。

「む!」

激しい水流に鉄の壁に穴が空く予兆を感じ取った神威が声をあげて回避をする。

「雨垂石を穿つってね、どうよ」

「姉さん!主旨変わってますよ!倒さないと」

黒鴉の作った隙をついて葉山が矢を放ち神威の左足を捉える。

「ぐっ!遊びは良くないな…これは戒めだ」

矢を引き抜き投げ捨て指揮者のように腕を振るい最初の時のように機械兵を作り出し突撃させる。

翔が待っていたと言わんばかりに雷怨を呼び出し黒鴉の水鉄砲で濡れた場所から作られた機械達を雷撃で一網打尽にする。

「何!?猪口才な!」

驚きはしたもののすぐに腕を振るい新たな機械を作り出す。

「まだまだ濡れて電気が良く通るぞ!」

稲光を立ててまた一網打尽にしたと思われたが神威の隣に一機残り銃口を黒鴉に向ける。

「…黒鴉様!」

神華がいち早く動き黒鴉を押し退ける。

(あれ?何やってんだろうアタシ…)

黒鴉の代わりに神華が銃弾を受け倒れる。

「神田ぁ!」

荻原の治療をしていた金森が反応して走り出す。

翔が隙だらけになっている仲間を守るために黒姫に指示を出す。

「攻撃の手を緩めちゃダメだ!」

氷雨を使い周囲を一気に凍らせ氷柱で銃を装備したドローンを破壊する。

「下で作られた機械を天井に隠してたか」

「ふん、能無しが盾になったか…だがまずは一人だ」

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