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神の下僕は世界を守りたい  作者: D沖信
精神と鉄機を操る神々
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神威の世界6

遂に準備が出来たと黒鴉から連絡があり指定の場所に神鳴以外の浜松家の面々と猪尾が揃う。

「…マジでやるのか」

猪尾が冗談で承諾したと後悔しつつも車の試験をしていた場所に到着すると試乗に参加していたミハエルら四人も居合わせる。

一度乗っている全員が装甲車の乗り心地を思い出してげっそりするが黒鴉が自信満々に呼び掛けに意を決して浜松家とそれ以外で二台に別れる。

車の揺れはだいぶ抑えられていて椅子にクッションが敷かれていた。

一度倉庫に入り翔達の装甲車に神鳴が乗り込んでくる。

「準備万端!行くわよ!」

無線越しに猪尾達の車に乗っている黒鴉の声が聞こえてくる。

神鳴の合図と共に車ごと倉庫内の物が転送される。

「いざ出発!」

ガタンという軽い衝撃音と共に二台の車が神威の世界に出現する。

「本当に車ごと転送したのか」

翔が神鳴の転送に驚き声をあげると神鳴が疲れ気味に答える。

「準備に時間かかったけど成功したわ…後はよろしくね」

装甲車はエンジン音を強くして並走し神威の待つであろう工場に突撃していく。

警報が鳴り響きドローンの射撃音とそれを弾く音が車内に響き渡り運転席に座っている男が自信を鼓舞するように叫ぶ。

「うおおぉ!そんなんで俺様を止められるもんかー!」

「荻原うっせぇぞ!集中しろ!」

無線からは久坂の声が響き運転してる荻原を叱る。

「こちとら何度も悪路走らされてんだ!慣れっこだい!突っ込むぞー!」

ガタガタと車内の揺れが酷くなり射撃音もドンドン強くなっていくが装甲を貫通することは無く荻原が工場の壁を捉える。

「おめーらしっかり掴まれ!マジで突っ込むぞ!」

「ひぇー無茶苦茶やで!」

叫ぶ車内には目もくれず大きな衝撃音と共に壁を破壊しながら建物内に侵入する。

「突入成功!全員行くわよ!」

黒鴉の合図で全員が武器を手にして出撃する。

車外に出ると見てくれ通りドローン工場のようで車が突撃したことでラインが一部停止していた。

「地図は無いから勘で上を目指すわよ!」

「やっぱりそうなるよな」

翔が作戦の概要がアバウトな事にツッコミする気にもならず仕方なく進むことになる。

向こうの車に実は乗り込んでいた神華が黒鴉に耳打ちする。

「そ、そうね…機械の停止組と神威の撃破に別けるべきね…」

ミハエルとロゼット、久坂が停止させる組に志願して猪尾とダンが一緒に向かうことになる。

「停止させるなら電撃要るだろ?オレが行くぜ」

「地下なら日が当たらないある?…人工日光?関係ないであーる光は嫌いである」

その二人を見て玉藻前が心配して着いていく事にする。

「松ちゃん、姫やんそっちは頼んだでー」

転送の疲労で戦闘に向かえないと神鳴も足手まといにならないように停止組になり先に進んでいく。

残ったメンバーは上階を目指す事になる。

「姉さんは久坂さん達とは行かないのですか?」

「敵のボスにはお礼参りしないとね?」

瓦礫の向こうから機械音が聞こえてきて翔が全員を急かす。

「外の警備がもうすぐそこまで来てる!俺達も急ごう」

車の何かを操作して忘れられている荻原が車から降りてくる。そして走り去るメンバーを見て慌てても追いかける。

「あ、黒鴉ちゃん!沙也華ちゃん!待ってー!」


そんな翔達の潜入を遠眼鏡で確認して神威の世界に侵入している影が二つ…

「それじゃあ私達も仕事と行きましょう?」

「相変わらず悪知恵だけは働くのな…」

「人聞き悪い言い方ねアキト、私達の目標は奴の力…さっさと奪うわよ」

神楽とアキトが騒ぎに乗じて神威の力の源の神理の鍵を探しに向かう。

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