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神の下僕は世界を守りたい  作者: D沖信
精神と鉄機を操る神々
102/153

神威の世界5

更に後日、日に日に戦闘のニュースが増えていくなかで焦燥感に苛まれながら黒鴉の報告を待つなかで金森達が帰還する。アキトがそのオマケでやってくる。

「よ、二人とも元から魔物との戦闘経験あるから楽だったぞ」

金森も葉山もアキトの言葉に照れながら感謝する。

アキトがテレビから流れるニュースにため息を吐きながら翔達に現状を確認してくる。

「それで、戦況は?」

「攻撃の頻度は上がってますが練度が上がって早期討伐は出来てると思います」

翔が自信無さげに答えるとアキトは「そうか」とだけ呟いて考え込む。

沈黙が流れ耐えれなくなった翔が金森達の武器について尋ねる。

「お二人の武器は一体?」

葉山は弓を取り出し笑う。

「あまり変わりません。少し軽くなって取り回しが良くなりました」

金森は皮の盾を取り出す。

「ぼくのは盾だよ、金属製じゃないからそんなに期待しないでね」

わざとらしい笑い方をする。翔は精霊の力があることを確信して聞き出そうか悩むが愛想笑いで済ますことにする。

「そうですか、あはは、残念だなぁ」

「翔君、それは雑過ぎますよ?」

黒姫に指摘を受けて肩を落とす。

金森は気遣う翔を見て苦笑いしながら話す。

「そうか二人はこれがただの装備じゃないのは知ってるのか…」

皮の盾を一撫でして精霊について話そうとするのを翔が遮る。

「同業者ですし秘密でいいですよ、本番で見て覚えます」

二人は顔を見合わせて頷くと武器をしまう。

アキトが会話の終わりを見て今後の話を切り出す。

「それじゃあ俺は戻るけど二人は黒鴉のとこに行くのか?」

金森達二人は頷き改めてアキトに感謝する。

「先生本当にありがとうございました」

「俺はそういうキャラじゃねぇから、お前ら気軽に死ぬなよ?」

アキトの背中を見送って翔が呟く。

「あんたがそれ言うか?」

葉山がアキトについて尋ねる。

「あの人何者ですか?その、向こうの人に比べて凄く日本人してるんですが」

(バレバレじゃないか…)

翔も黒姫も答えに困り冷や汗を流す中でテレビを見ていた玉藻前がひょっこりと顔を出して答える。

「だってアイツ松ちゃんの…」

「あー!やめろー!ややこしくなる!」

翔が必死に止めるが中途半端に聞こえた金森が納得したように頷く。

「成る程お兄さんかな?似ているし」

「…あ、はい、それでいいです」

勘違いされているが翔達は訂正と説明が面倒臭いのでそれで通す事にした。

丁度そんな時に黒姫の携帯に通知が届く。

「姉さんから、う…車の新型早速試すって…」

玉藻前と翔も顔を青ざめる。

「ウチはもう行かんからな!」

「金森さん達に行ってもらいましょう」

翔の言葉に玉藻前が同意して激しく首を振る。

「で、ではお二人の意見を貰いたいので指定の場所にお願いします」

気が引けながらも黒姫の説明を受けて二人は試験場に向かわせる。

数時間後、二人に恨まれることになるとは露知らず…

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