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神の下僕は世界を守りたい  作者: D沖信
精神と鉄機を操る神々
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神威の世界3

黒鴉の準備を待つ翔達はやることもなく普段通りまったりとしていた。

そんな折に不意の訪問者が現れる。

翔はインターホンの音に気だるそうに対応する。

「はいはい、どちら様でしょうか?」

玄関を開けると白衣の男性と弓を背負った女性の二人がいた。

顔に見覚えがあるような無いようなと翔が考え悩んでいると先に男性から名乗ってくる。

「久しぶりだね、ぼくは金森勇気、覚えてるかな?」

「あー、神斎倒したときにいたお医者様だっけ?…なんでウチに?」

「神藤さんに呼ばれてね、あの機械達と戦うからサポート役としてね」

少し困り顔になりながら説明する。

隣の女性が礼儀正しくお辞儀をして翔に挨拶する。

「葉山です、葉山絣、私もお手伝いに来ました」

弓を手にして弦を引く素振りをする。

「金森さんも葉山さんわざわざ挨拶に…ありがとうございます」

翔も礼を返すと二人は他に来る人について尋ねてくる。

アキトの事かと理解した翔が判断して答える。

「ウチは皆行くと思います。アキトさんも呼べば来るんじゃないかな?」

翔の答え方に気になるところがあるのか聞き返してくる。

「彼は今居ないのかい?色々聞きたいこともあったんだが…」

「あの人は気まぐれだからなぁ…日程決まったら呼ぶのでその時に話してください」

二人は少し残念そうにしていたが仕方ないと帰ろうとする。

「あら?黒鴉じゃなかったの?」

神鳴がひょっこりと顔を出して二人に挨拶をする。

さっきの話を聞いていたのか神鳴が二人に神楽を紹介するか翔に聞いてくる。

「多分アキトの強さとかそこら辺知りたいんじゃない?姉さん紹介しようか?」

「修行とか鍛練はそんな一朝一夕で…」

翔の心配を他所に金森も葉山もやる気満々で頭を下げてお願いしてくる。

「いいじゃない?戦力は多い方がいいでしょ?」

神鳴の有無を言わせぬ勢いで二人を家に上げてリビングまで連れていく。

「マジかよ…」

翔が止める前にさっさと物置の先の神楽の世界へと案内してしまった。

黒姫がポカンと何が起きたのか分かっていない状態で翔に聞いてくる。

「あの翔君…一体何が…」

「見ての通り神鳴が二人…覚醒者組を修行に連れて行ったって所か…」

「えぇ…」

翔も困惑していたが黒姫にも伝わり困り顔になる。

「黒鴉の準備は一体いつまでかかるか分からないが間に合うかな…?」

「どうでしょうか…装甲車の準備中だとは思うのですが…」

「戻ってきたら叱るか…向こうも困るだろうに」

翔に黒姫が同意して二人はため息を吐く。

「まともに戦えないなら修行させるのは有りと思うであーる」

「せやな、死なれても胸糞やろ?」

ソファーでテレビを見ていた玉藻前とダンが頬杖しながら二人に今の話の所感を伝えてくる。

確かにと困りながら頷く翔と黒姫だった。

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