#89 おっさん(ア)、担い手について聞く。
/* 前回のあらすじ */
おっさん、引き続き酒場で情報収集。
おっさん、帰還ミッションに失敗しえびちりの刑に処される。
おっさん(ア)、女将さんの誤解を解く(?)
/* あらすじここまで */
おっさん(ア)が女将さんから文句を言われた後、朝食の席にて
「昨晩は随分とお楽しみだったようだな、ワカダンナ」
と、アーリアからも冷ややかな目で見られるおっさん(ア)、目覚めてはいけない方向へ目覚めそうになる(?)
いえいえ、街に出たのは情報収集ですよ?とにこやかに答えるも、その主張しすぎてやまない象徴が全てを物語っているおっさん(ア)←には説得力と言うものが存在しない。
アルトはアルトで
「ウワキなのです? シンコンにてリコンのキキなのです?? ナリタリコン???」
とか言い出すため、周りの目が痛いおっさん(ア)、最後のは間違いなく前担い手様のエリの影響だろうなと睨みつつ
「ちゃんと、情報も仕入れてきてますよ? 『担い手』がこの街にお忍びで来ているそうです」
「担い手……だと、サカリアスの奴がかっ!?」
急に大きな声を出してしまい、更に周囲の目を(胸に)集めるアーリア、だが御本尊様はそんなことは気にならないようで
「今の時期はサウザンの街で遊び惚けていると思っていたが……抜かったな」
とかぶつくさ言い出したアーリア、(主にお胸様が)目立つので座らせようとするおっさん(ア)に促されてようやく座るも、まだ何やらぶつくさ言っている。
そんなアーリアに苦笑しつつおっさん(ア)
「えっと、今の担い手はサカリアス、って言うんですね」
「何か詳しいようですが何かあったのですか?」
と、尋ねると、アーリアにしては珍しく心底嫌そうな苦々しい顔にて
「あのゴミか?」
「ふんっ、思い出すのも忌々しいが何をしにギルドまで来たかと思えば私に愛人になれと言ってきたのだ」
「『俺なら欲求不満を満足させてやれるぜ』とか抜かすから、私が満足するまで魔術の的にしてやったのだ、回復してやって何度も」
「その日のうちに逃げ帰る様に町を出て行ったのには溜飲が下がったが、噂ではあのゴミ他でも似たようなことを続けているみたいだな」
「今度似たことをしてみろ、切り落としてやる」
昏い笑顔で恐ろしいことを呟くアーリア、おっさん(ア)も思わずお股がヒュンとしてしまい内股になってしまったのは仕方がない事だろう。




