#82 おっさんたちと、エルミーヌ4。
/* 前回のあらすじ */
おっさん、お胸様教を知る。
おっさん、アーリアは本当に女神だったことに驚く。
おっさん、お胸様教に入信することを固く心に刻み付けた。
/* あらすじここまで */
熱も冷めてきたのか、そろそろ開放しそうな雰囲気のエルミーヌに対してアーリアは
「そうだエルミーヌ、解っているとは思うが」
「解ってる解ってるってば! アタシも馬鹿じゃないんだから!!」
「ソイツの事を他言しなければ良いんでしょ!!」
「だいじょぶだいじょぶ、アタシを信じなさいって!!!(さむずあっぷ)」
「解っているのであれば良い、くれぐれも気をつけるのだぞ」
何だろう、凄く不安しか残らないおっさん達に対して、それなりの信頼を見せ納得するアーリア、先行きは不安だが、エルミーヌを信じたアーリアを信じようと顔を合わせて頷く。
「で! 冒険者ギルドに来たって事は、依頼の受領か恒常依頼物でも提出に来たんでしょ!」
「折角だから、アタシがみたげるわ!! 提出部屋に来なさいよ!!!」
と言いつつ、スタスタと部屋を出て行ってしまうエルミーヌ、苦笑しつつおっさん一行も後を追う。
「さ! 出して御覧なさい!! 大して量もなさそうだけどね!!!」
との言葉に、ちょっちいらっときたのかアーリア
(「ワカダンナ、遠慮は要らん。 それなりの量を出して彼奴の度肝を抜いてやれ」)
と、おっさんの耳元で囁いて来る。
耳がウィークポイントなおっさん、思わずぁふぁっと声を漏らしてしまい、アーリアに気色悪い声を出すんじゃないと軽く引っ叩かれる。
「??? 何してんのよ?」
「いや、此方の話だ。 ワカダンナ、ご希望通り出してやれ」
と、アーリアさんに促されて、それなりの量を依頼部屋に放出した、おっさん基準のそれなりの量を。
量で言えば、アンダーウェスタンの町でやらかしたときの4倍、普通サイズの空間収納系袋の4倍以上である。
「うえ!? こ? こんなに????」
幻でも見たのかと思わず触れようとするエルミーヌ、崩れるから注意しろと言う前に触ってしまい、当然の様に雪崩れてくるウサウサの山。
「うぎゃっ!!!」
と言う、可愛げのない断末魔の悲鳴と共に潰れたエルミーヌをウサウサの中からひっぱり出したら、何か幸せそうな顔をして気絶していたので、そのままウサウサの山の上にそっと寝かせておいた。
あ、一応他の職員を喚びにアーリアが向かいました。




