#80 おっさんたちと、エルミーヌ2。
/* 前回のあらすじ */
おっさん、エルミーヌが正統派エルフと知る。
おっさん、エルミーヌに冷たいアーリアを不思議に思うが仕方がない?
おっさん、エルミーヌに見抜かれる!?
/* あらすじここまで */
エルミーヌから、精霊たちと共にあるのを見抜かれたおっさん、思わずゴクリと生唾を
[担い手様、だから魔力の強い人はうちらの事感じられるっすよ?]
飲む間もなくヤクに否定される。
エルミーヌにはバレているので隠しても仕方がなく、大人しく姿を顕す精霊の2人(?)
「精霊さまが、担い手様と言っている、と言う事はやはりアンタ担い手で間違いないワケね!!」
ヤクの言葉に確信を得たのかフンスフンス言いそうな勢いでエルミーヌ、厄介な奴に知られたと言う表情を隠さないアーリア、あちゃーと言う表情のおっさん、やっちったと表情の固まるヤク、えらく爽やかに微笑みを絶やさないエル、半分寝ているアルト。
取り敢えず、肯定しか返せない一行だった。
なお、ヤクのこの後を想像するに、心の中で敬礼しかできないおっさんである。
ついでに、アルトも処されそうだ。
「で、何で担い手がジゼルの娘のアルトと一緒にいるのさ?」
「色々あって故に、だ。 エルミーヌ、お前にそこまで言う必要もないだろう」
「つれないこと言うじゃないのさ、幼馴染なんだから教えてくれても良いじゃないのさ!!!」
「それとこれとは話が別だ」
「…………」
「…………」
まだギャーギャーと続けるエルミーヌに対して冷たく応じるアーリア、何と二人は幼馴染だという。
思わず、運命の悪戯と言うか悲劇を目の当たりにしたおっさんが、その圧倒的と言わんばかりの戦力差を何度も見比べてしまったのは仕方がないだろう!
例え、その後おっさんも刑に処されようとも、どうしても見てしまうのである!




